2017年3月に開催される第4回WBCに出場する侍ジャパンの一部メンバーが日本野球機構(NPB)から20日に発表された。
今回選出されたのは、今年日本一に輝いた日本ハムの大谷翔平や中田翔、巨人の菅野智之、坂本勇人ら18人の選手で、来年2月6日の登録期限までに最終メンバー28人を発表。追加召集された青木宣親をはじめ、メジャーリーグで活躍する選手たちが残りどれだけ入ってくるのかも気になるところだ。
ところが、毎回、代表選手が発表された際はネット上で選手選考についてああでもないこうでもないと討論が繰り広げられるのがお決まりなのだが、今回は選手に関してはほとんど波風は立っていない。しかし、熱心な野球ファンの間でただ一人、集中攻撃されている人がいる。侍ジャパンを率いる小久保裕紀監督だ。
「13年から野球日本代表の監督に抜擢された小久保ですが、監督はおろかコーチなどの指導者としての経験もなかった彼が監督に選出された時点で、ツッコミが飛びました。代表監督として迎えた初の国際大会、15年11月の『第1回WBSCプレミア12』準決勝の韓国戦では3点リードを9回にひっくり返されたのが記憶に新しい。小久保自身も敗因を『僕の継投ミス』と認めていましたが、やはり投手の起用法は素人でもツッコミできるレベル。同大会でも松井裕樹や澤村拓一、山崎康晃、増井浩俊と4球団の守護神を集めるも中継ぎ専門の投手の招集はかけず。結果、クローザーで7~9回を繋ぐというプランも失敗に終わった。先月行われたメキシコとオランダとの強化試合でも4試合で3勝1敗で表面上は及第点ですが、内容は4試合で計29失点。投手陣は壊滅です。それだけに、さらに投手采配面が心配。監督を変えなければ誰が出ても優勝できないという声が圧倒的です」(スポーツ紙記者)
ネット上では「小久保に固執する意味がわからない」「最後はビッグネームに託すしかなく偏差値の低い采配になるはず」「4番バッターを並べても勝てないのと同じ。中継ぎのプロ、抑えのプロをもっと信頼すべき」「鹿島のディフェンスを見習えよ」など、レアル・マドリードに大善戦した鹿島アントラーズまで引き合いに出され、小久保監督へのバッシングが書き込まれている。
一部では、今回のWBCはあまり盛り上がっていない声もあるが、監督の人気の低さがその要因の一つと言われてもしかたのない状況だ。
(佐伯シンジ)