D 小池知事に代わってから、逆にいいこともありましたよ。合コンの場やガールズバーで「都庁で働いてるよ」と言うと、女の子の食いつきがものすごくいい。「小池さんと仕事してるんですか!?」と当たり前のことを聞いてきて「そうだよ」って言うと「スゴイですね!」って目の色変えてチヤホヤしてくれるの。その点では「職員の人もケチなんですか?」って聞かれた舛添さんの時とは大違い。
C 都庁とは無関係なプライベートの知り合いでも「小池さんの生き方に憧れる」という女性は多いですよ。最近はファッションまで注目されていますしね。
B ホント、小池さんの女ウケは凄まじいよ。本人公認の小池百合子ファンクラブ、通称「グリーン軍団」のオバチャンたちなんて、いつも庁舎の前で「出待ち」してるから。本会議がある時は早朝から並んで、傍聴券を入手している。第一本庁舎に入っている書店の店員さんに聞いたんだけど、小池ファンが詰めかけるおかげで都知事関連の書籍はどれだけ補充してもすぐ売り切れるらしい。小池ファンいわく、「せっかくだから都庁で買いたい」と。この書店では、知事が付けている「東京五輪バッジ」も扱ってるんだけど、人気がありすぎて、入荷まで常に1カ月待ちの状態。都庁が小池ファンの聖地になっているんだよ。
C 一般開放している32階の職員食堂にもファンが詰めかけてますね。ほとんど毎日見かける人もいます。
A 今は勢いがあるからいいけど、豊洲と五輪会場問題の流れしだいで、今後も小池フィーバーが続くかどうか怪しい気がしますね。正直、庁内でも小池フィーバーを快く思ってない人間は一定数いると思いますよ。
D そうでしょうね。石原時代から勤めている自分としては、豊洲移転問題でやられっぱなしの石原さんの逆襲に期待する気持ちもあるんです。昨年入った新人職員も「自分の都合だけで元都知事をバッサリと切り捨てるやり方には抵抗がある」と言っていました。
B 「オイシイところだけ持っていっている感じ」が鼻につくんだよ。ちょうど今、豊洲移転の問題で「住民投票」に踏み切るんじゃないかと言われているけど、これって小池さんがいかにもやりそうな「自分の手を汚さないやり方」だよね。石原さんとの話だって、確実に勝てる相手と見極めて攻撃を仕掛けているフシがある。百条委員会にかけられて絶体絶命かもしれないけど、この件では自分も石原さんの反撃に期待したい。
<座談会メンバー>
A=政策企画局/30代男性
B=総務局/40代男性
C=生活文化局/20代女性
D=オリンピック・パラリンピック準備局/30代男性