オフの大型補強で優勝候補筆頭だった巨人がドロ沼にハマっている。連敗街道を突き進み、最下位も見えてきた惨状である。
高橋由伸監督は連日のように、「こういうふうにやったら負けというやられ方」といった物言いで、まるで他人事だ。
「それはそうでしょう。起用法、采配は昨年同様に村田真一ヘッドと尾花高夫投手コーチに丸投げですからね。主力を含めた選手らは監督のコメントをチェックして、『また監督が無責任なこと言ってるよ』とウンザリしている。とはいえ、原監督の後任にふさわしい人材がいなかったことで、無理やり現役引退をさせて監督を押し付けたフロントは強く言えないんです」(巨人番記者)
こうした状況に、エース・菅野智之も嫌気がさしているようだ。
「FA入団した山口俊が3年7億円(推定、以下同)で契約したと知り、単純計算して自身の2億3000万円より上の評価にブチ切れていた。オフから不満を溜め込む状態でしたが、シーズン序盤には早い回の降板をめぐって、尾花コーチとの確執も生まれています。菅野はチームから心が離れているようです」(球団関係者)
すでに菅野の頭にはメジャー行きしかないという。そこかしこに火種を抱え込んだ巨人の崩壊現場とさらなる余波は、6月6日発売の「週刊アサヒ芸能」6月15日号にたっぷりと掲載されている。