11月22日の「いい夫婦の日」を記念して、「いい夫婦の日パートナー・オブ・ザ・イヤー2017」のイベントが行われたのは、去る11月13日。「理想のいい夫婦」を表彰するもので、今年選ばれたのは、結婚50周年を迎える西川きよし&ヘレン夫妻と結婚20周年を迎える中山秀征&白城あやか夫妻。表彰式では、金婚式を迎えた西川夫妻がいまだにアツアツなところを披露し、ノロケて見せた。
「2人の出会いは吉本新喜劇で、すでに新喜劇で人気女優だったヘレンと西川が『通行人A』でしかなかった駆け出し時代で、結婚は、周囲の猛反対を押し切ってのゴールインでした。結婚の際も、ヘレンの大きな写真の下に、きよしの小さな丸写真が載っただけで、今でいう格差婚の先駆けでですね。結婚後は、ちゃぶ台一つからのスタートでしたが、漫才ブームの到来で、暮らしは楽になり、3人の子宝にも恵まれました。きよしの両親とヘレンの母、きよしの弟子と同居するという大家族生活を切り盛りする生活が続き、結婚19年目、ヘレンが子宮と卵巣を全摘出する大病を患ったことで、更年期障害が訪れました。さらに義父母に認知症が発症し、実母の寝たきり生活と“多重介護”がヘレン一人の肩にのしかかったんです。頼みの綱のきよしは参院議員に当選したため、大阪にはほぼ不在で、それでもヘレンは、不調の体にムチを打ち、黙々と介護を続けた」(芸能ライター)
あまりのキツさに離婚さえ考えたというが、きよしが東京と大阪を往復し、ヘレンの愚痴や不満の聞き役を引き受けたことで、ストレスが軽減され「夫婦の危機」を乗り越えた。その後、実母も義父母も相次いで亡くなり、昨年、介護生活に終止符を打った。
「西川夫妻は毎朝、出がけにほっぺにキスをして見送り、一緒にお風呂に入るのが日課だそうです。お出かけのチューは愛情確認のスキンシップ。でも、入浴は夫婦仲の良さ以上に別の意味合いを持っています。足腰が弱って風呂場で転倒したり、湯船で寝込んだり、温度差が原因の心筋梗塞を起こしかねないと、ともに70歳を過ぎた年齢の2人が、たがいで安全を確認しあってもいるわけです」(女性誌記者)
「ベスト老夫婦」の日があれば、表彰間違いなしだ。
(塩勢知央)