横綱・日馬富士の暴行問題はまだまだ収まりそうもないが、その騒動に油を注いでいるのでは?と冷ややかな目で見られている人物がいる。元小結・旭鷲山のダバー・バトバヤル氏だ。
元旭鷲山はモンゴル人力士の先駆けであり、モンゴル出身力士にとって大先輩であることから様々な情報が入ってくるというのだが…。
今回の騒動でもいち早く「聞いた話」として暴行内容を明かしたが、もともとが伝聞なだけに、発言も二転三転。緊急来日後は様々なテレビ局のワイドショーに連日出演したが、11月23日の「スッキリ」(日本テレビ)ではついに問題発言も飛び出してしまった。
「元旭鷲山は、白鵬から電話で『兄貴(元旭鷲山のこと)、“かわいがり”なんですよ』と言っていたというんです。これには衝撃を受けました。『かわいがり』という暴力によって過去に若い力士が亡くなっているじゃないですか。現在の相撲界にはあるはずのないこと、あってはならないことなんです。事実だとすれば、まだそういうことが行われているのかという問題提起にもなりますが、元旭鷲山本人が、かわいがりを悪いこととは思っていないようだし、日本語がそれほど達者でないだけに白鵬が本当に言ったのかどうか疑問が残ります」(スポーツ紙記者)
11月24日に出演した「バイキング」(フジテレビ系)でも白鵬に同様の発言があったことを認めた元旭鷲山だが「かわいがりの内容にもいろいろある」とトーンダウン。視聴者は「かなりやばい発言じゃない?」「テレビ出過ぎ。しゃべりすぎ」「言うことがコロコロ変わる」など半ば呆れ気味だった。騒動を収めにきたのか大きくしに来たのか、元旭鷲山の狙いはどこにあったのだろうか。
(笠松和美)