デビュー以来、29連勝の新記録を樹立した藤井聡太四段(15)。17年12月15日に行われた「朝日杯将棋オープン」では屋敷伸之九段(45)を破り、初めて公式戦でA級棋士に勝利した。最年少プロの強さについて、棋士でタレントの神吉宏充七段はこう説明する。
「師匠の杉本昌隆七段(49)や先輩の意見を聞いて研究しながら、コンピュータも使って勉強しています。案外、どちらかに偏るものですが、二つを兼ね備えたハイブリッド棋士。実際に対局を見たら赤い炎ではなく青く秘めた闘志を感じた。相手の研究にハマって作戦負けすることもありますが、『今、勝てたとしても1年後は勝てる気がしない』という棋士は多い」
18年春には、在学中の名古屋大教育学部付属中学校から同高校への進学が決まった。
「藤井フィーバーに乗っかろうと複数の高校がオファーして、マネー合戦になっていたそうですが、断っています。高校に行かず、プロ専念も検討しましたが、母親の意向をくんで進学を選びました」(将棋関係者)
現在は、過熱報道や周囲の雑音から守るため、厳戒態勢が敷かれている。
「高校入学まで取材オファーに対しては拒否の状態です。家族と仲がいい地元・名古屋の記者が母親と和やかに話していても、仕事の話になると、とたんにNG。それだけに、高校生になったら解禁される取材を誰が仕切るのか、マネージメントしたい芸能事務所も参戦して、争奪戦が始まりそうです。とはいえ、バラエティ番組関係者の間では、『まだ気の利いたコメントはできないから、使いづらいかも』との声が出ています」(テレビ局関係者)
そんなテレビマンの「藤井評」を一変させたのが、12月10日に名古屋で開かれたイベントだった。
「藤井四段が初めてトークショーに出演したんです。来場者から海外で行きたい場所を聞かれ、ハワイをあげ、『日本語が通じるらしいから』と言って会場を沸かせていた。男性客がほとんどの将棋イベントに、今回は女性客が殺到して驚きました」(前出・将棋関係者)
気の早い女性ファンの間では、花嫁候補の売り込みバトルも秒読みの段階だとか。今後の「女性問題」について、前出の神吉七段はこう話す。
「棋士は女性を知ると一度は弱くなるのですが、そこから吸収して力の糧にするので、そのあとはより強くなる。色仕掛けの誘惑に負けて傾倒するタイプでもなく、ひたすら将棋をすることが好きなので、しばらくは将棋が恋人でしょう」
オンナを経験した先に、「無敵」の連勝記録が待っている。