タレントの武井壮が5月26日、ツイッター上で浴びせられる自身への辛辣な野次を嘆いた。
スポーツや政治、芸能、文化など幅広い分野への関心からマルチな活動を続け、SNS上でもあらゆる時事問題についての持論を展開してきた武井だが、自身のツイートに対する返信として、「面白くもない、演技もできない、顔も良くない、歌も上手くない、なんで芸能界おるん?」といった野次が一般ユーザーから浴びせられたことを告白すると、「いや、まあまあいい仕事すんのよ! わかんねえけど!! スポーツとか、動物とか、え? そりゃたしかにそんなに面白くはないけど! ってバカ! 傷付くやろ! 誰か慰めろ!」などと回答。ユーモラスな返信でファンからの“助け”を求めた。
「辛辣な野次コメントでタレントとしての存在価値を“全面否定”された格好の武井ですが、わざわざ真剣に返信するマメな姿にはファンも『丁寧に返事を書く武井さんがやさしすぎる』『そんな訳わからんヤツに返信することないですよ』『どこまでもマジメな武井壮。それが芸能界で活躍するユエンだろう』『怒らずにしっかり説明する武井さんが好き』と賞賛の嵐です」(エンタメ誌ライター)
そういった否定的なコメントこそ、武井の存在意義を裏付けているようだ。エンタメ誌ライターが続ける。
「また、『たしかに武井をおもしろいと思ったことは一度もないが、気づいたらファンになってるという不思議』『特に強みがないのにテレビに出られるタレントこそ最も才能があるとも言える』『武井壮はマルチだから器用貧乏と誤解されてしまう』など、多方面に活躍する武井だからこその悩みであることをファンも理解しているようですね。さらには、『決して他人の趣味をバカにしようとしないところが素敵です』『たまに出る独特のなまりが聞いてて癒やされる』『イケメンでもなく、ブサイクでもない絶妙なルックスがたまらん』『社会問題を斬るツイッターでの鋭い意見が参考になる』といった多種多様な賛辞が並び、武井自身の嘆きとは裏腹にバリエーション豊かな“褒め言葉”が飛び交っています。マルチタレントにとっては、これだけ多岐にわたる絶賛の声はかなりの励みになるんじゃないでしょうか」
最近のワイドショーを騒がせる日本大学アメフト部による悪質タックル騒動についても、「競技関係者みんなもう一度考えよう。勝利やオリンピックは当然大事だし素晴らしいよ。でもよ、反則したり若者苦しめたり彼らが人生投げ出してまでも『勝たなきゃ食って行けない』ような業界じゃ未来はねえよ」と自身の考えをつづっていた武井。スポーツに対する熱意や愛情、そして社会問題に対して真摯に向き合うスタンスは、一部の人々を除いて、しっかりと伝わり、また着実に好感を得ていると言えそうだ。
(木村慎吾)