季節の風物詩として男性を喜ばせてきた「真夏のキャンギャル」。グラビア界の登竜門であり、ここからさらに大きく羽ばたいたタレントも少なくない。平成最後の夏に30年間の歴史を振り返ってみよう。
キャンギャルの歴史は1966(昭和41)年、前田美波里の資生堂ポスターから始まった。以来、70年代にはアグネス・ラムや夏目雅子が、80年代には烏丸せつこや山口智子がブレイクする。
そして平成に入ると、年に何人ものキャンギャルが生まれる。水着メーカーやビール会社の2大横綱はもちろんのこと、航空会社や化粧品、家電メーカーまでもが入り混じり、バブル経済並みの繁忙期を迎えた。この時代を代表するのが飯島直子と米倉涼子だ。飯島直子は「クイーン・オブ・ザ・キャンギャル」と呼ぶにふさわしい存在で。実に5社が起用するという人気だった。
「今や大女優に成長した米倉にも、ビール片手に水着でニッコリしていた時代がありました。今はお宝写真になっています」(週刊誌記者)
21世紀になると航空会社の撤退など、企業の数は減った。それでも、90年代後半から過熱したグラビアブームと連携しながら、新たな局面を迎えることになる。04年に安田美沙子、06年に山岸舞彩、07年に木下優樹菜にリア・ディゾン、そして09年に佐々木希と個性的な顔ぶれがニューフェイスとして次々と登場したのだ。
残念ながら20世紀の時代ほどCMも多くなく、またキャンギャル=水着ではないケースも増えたため、印象には残りにくくなっている。ただ、菜々緒や佐野ひなこ、久松郁実、朝比奈彩らが男性ファンの目を楽しませている。
そして2018年、わずかに残ったキャンギャルは「三愛」と「東レ」だけ。新たな元号となる来年の夏はどんなキャンギャルが登場するだろうか。8月3日に発売された「アサ芸シークレットVol.53」では、ここで紹介した女性を含め、平成を代表するキャンギャルを写真入りで振り返っている。美女たちの艶姿で暑い夏を吹き飛ばしていただきたい。