欅坂46にとっても、コブクロにとってもはウィンウィンな結果となった。
男性デュオのコブクロが11月30日に放送された音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出演。欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」をアコースティックバージョンでカバーして、高い評価を受けている。この日の放送では名曲カバーメドレーとして、絢香が中島みゆきの代表曲「糸」をカバーしたりと、出演アーティストがカバー曲を披露する中で、コブクロはあえて欅坂の同楽曲をチョイス。
小渕健太郎は同楽曲の魅力について「欅坂さんのコンサートを観させていただいて、パンクバンドがメッセージを伝えるような勇気が突き刺さりまして」と、語っている。メインパートを歌唱する黒田俊介も「すんごい難しいんです、この歌」と、歌唱難易度が高い楽曲であると説明していたが、そこはさすがコブクロ! まるで自分たちの楽曲かのように本家とは違った味を出してみごとにカバーしている。
視聴者からは「男性アーティストが歌うとこうなるのね。カッコいい」「聞いていて、鳥肌が立った」「本家も好きだけど、これもあり! すごいメッセージ性を感じた」といった声が上がっている。
「『大人たちに支配されるな』『群れていても始まらない』などといった歌詞が特徴的で、周囲に流されず自分の意思を持って行動するべきというメッセージが込められた同楽曲を力強く歌い上げたコブクロ。あえて、“未完成”な欅坂が歌ってこその良さもある楽曲ですが、今回のカバーには欅坂ファンも大満足だったようです。それに今回のコブクロのパフォーマンスをみて、『ただのアイドルソングだと思ってたけど、名曲じゃねえか』といった声もあったりと、アイドルの楽曲ということもあって“食わず嫌い”をしていた層の人々も欅坂に興味を示したりと、楽曲そのものの評価もさらに上がった感じがあります。欅坂のお姉さんグループである乃木坂46も、Mr.Childrenの桜井和寿が乃木坂の楽曲『きっかけ』をライブで披露したことで一気に注目を浴びた事例も過去にありましたね」(アイドル誌ライター)
個性派俳優の新井浩文も11月29日にツイッターで「最近、欅坂はまってる。」と投稿したりと、業界内でもファンを拡大中の欅坂。今後、「意外なコラボ」も見られるかもしれない。
(田中康)