4月1日の発表以降、便乗イベントや新グッズの販売など「令和」フィーバーぶりはとどまることを知らない。もちろん、「裏ビジネス」の世界も例外ではない。アノ手コノ手で庶民の虎の子の金を奪おうとするヤカラが後を絶たないのだ。その実態をいちはやくキャッチしているのが4月9日発売の週刊アサヒ芸能4月18日号だ。
中でも深刻なのが、新元号をかたったキャッシュカード詐欺である。社会部記者が言う。
「新元号の発表当日の4月1日、埼玉県に住む80代の女性が、キャッシュカードを犯人に現金100万円をだましとられるという事件があった。被害者は『元号が変わるためカードを新しくした方がいい』という言葉を信じてしまったようです」
被害者の女性は、市の職員や銀行職員を名乗った男から何度も電話があり、カードを変えるよう勧められた。そして自宅に来た男にキャッシュカード3枚を手渡し、暗証番号を教えてしまったという。
また、宮城県でも「キャッシュカードが使えなくなる」といわれ犯人にカードを渡してしまったケースも報告されるなど被害は全国に拡大する一途だという。その実態について、ジャーナリストが明かす。
「今、最も多発しているのがキャッシュカードを騙し取る詐欺です。銀行や市の職員を名乗って電話をかけ、さまざまな理由をつけて『キャッシュカードが使えない』というのです。それこそ4月中ならば『新元号に変わる前に』となり、5月に入れば『令和になったため』というように、新元号を絡めた文言はいくらでも考えられます。さらに、今の時期に多いのが還付金を絡めた詐欺。例えば『医療費の払い戻しをしたいが、キャッシュカードが新元号に対応していないため支払えない』と相手に伝えるのです」
こうした被害は実は高齢者だけにとどまらない。様々な詐欺の手口を本誌では徹底紹介。もはや他人事ではない新手の詐欺の最前線はアサヒ芸能4月18日号で4ページにわたり詳報している。