ウーマンラッシュアワーの村本がマイクスタンドを蹴り倒したのは、何かにムカついたからだった?12月8日に放送された「THE MANZAI 2019 マスターズ」(フジテレビ系)にて繰り広げられたシーンに、賛否両論が巻き起こっている。
この日は反原発や反米軍基地など、村本にとっては通常運転と言える政治的なネタのオンパレード。冒頭に吉本興業の不祥事を並べ立てたのが目新しい程度だろうか。そしてラストの場面ではスタンドマイクを右足でキック。スタンドマイクはステージ上で横倒しとなり、相方の中川パラダイスが「大丈夫かこれ?」と言いつつ去っていく形となった。その場面についてお笑い系のライターが指摘する。
「村本は日が改まった午前0時35分に、《おれはただムカついてマイクを投げただけ。なんかムカついた》とツイート。何にムカついたのかは不明ですが、衝動的にスタンドマイクを倒したと説明していました。しかしこの説明は正直言って眉唾もの。村本はおそらく最初からスタンドマイクを蹴り倒すつもりだったはずです。それはスタンドを蹴った後の動きを見れば明らかですね」
マイクスタンドを蹴り倒すのは、ロッカー(ロックミュージシャン)にとってはおなじみのステージ演出。ただ、ロッカーはパフォーマンス用にマイ・マイクスタンドを持参しているのに対し、「THE MANZAI」ではテレビ局が収録用にスタンドマイクを用意しており、演者がそれを蹴り倒したら大問題になるのは必至だ。そこはいくら常識外れのネタで勝負するウーマン村本と言えど、踏み外すことが許されないルールのはず。それゆえ村本は計算づくで、蹴り倒しパフォーマンスを行ったというのである。
「村本がスタンドマイクを蹴り倒した瞬間を検証すると、右足はスタンドの脚を浮かせるためにチョンと蹴ったただけ。その後はスタンドを右手で保持し続けながらヒザより下の高さまで下ろし、床から20センチほどのところでやさしく手放したのです。これが衝動的に蹴り飛ばしたのなら、あんなにやさしくソフトランディングさせることは不可能なはず。つまり村本は最初から、スタンドマイクを蹴り倒すパフォーマンスを実践するつもりだったのでしょう」(前出・お笑い系ライター)
しかも村本は、スタンドマイクに相当なこだわりを持っているというのだ。お笑い系ライターが続ける。
「漫才のステージでは、床から生えた《サンパチマイク》を使うケースが多いもの。ところがウーマンラッシュアワーのステージでは自分たちだけがスタンドマイクを使うというケースが珍しくありません。さらにマイクの持ち方にも特徴があり、昨年の『THE MANZAI 2018』では村本が一人でスタンドを握り、まるでロッカーのような姿勢でネタを披露していたのです。それが今年は左手を相方・中川パラダイスの肩に載せ、右手だけでスタンドをホールド。これなら蹴り倒しパフォーマンスに移行するのも簡単ですし、最初からそのつもりだったのは間違いなさそうです」
ステージのハケ方(退出の仕方)もネタの一部なのであれば、ウーマンラッシュアワーのネタは最後の最後まで計算ずくだったのかもしれない。
(金田麻有)