新型ウイルスの猛威は球界をも直撃し、二転三転した「開幕予定日」は白紙に。まったく先が見えない中、「今季はもうムリ」との観測が広がりつつある。そこで一気に噴出してくるのが、待遇や球団経営をめぐる数々の「大問題」なのである。
「こんなコロナの中で、野球なんてやってる場合じゃない…」
これは、さる球団の中堅選手が吐露した、苦しい胸の内である。
4月3日、日本プロ野球組織(NPB)と12球団の代表者を集めた会議で、4月24日に予定していた開幕のさらなる延期が決定。緊急事態宣言が出された今、先行きは全然見えていない。
「実はNPBと12球団の取り決めで、開幕について一選手が意見を発信することは禁止されているんです。選手たちは、『決まったことに従うだけ』とコメントしているけど、裏では『いつを目指して調整するればいいんだ』なんてボヤく選手もいますね。自分がどうなるか誰もわからないから不安なんですよ」(球界関係者)
NPBの本音は「100試合をメドに開催したい。せめてオールスター時期あたりから、ダブルヘッダーを組み込みながら70試合とか…」と楽観的だというが、
「途中開幕というよりは、もう『中止』になる公算が高くなってきていると思います」(前出・球界関係者)
前代未聞の事態に、球界には「大問題」が山積みである。新型ウイルスの影響で首筋が寒くなる選手や球団経営に黄色信号が灯った球団など、4月14日発売の「週刊アサヒ芸能」4月23日号では「噴出する大問題」を掘り下げて詳報している。