スポーツ

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ピースワンパラディ好走必至」

 春のGI戦は残すところ宝塚記念のみとなり、今週は東西でGIII戦が行われる。東のエプソムカップは一線級の姿こそないものの、重賞の常連ダイワキャグニー、昨年の覇者レイエンダ、新潟大賞典2着の上がり馬アトミックフォースなど、なかなかの顔ぶれ。見応え十分の白熱したレースが展開されるだろう。

 まずは、過去のデータを見てみよう。

 馬単が導入されて以降、これまでの17年間、その馬単での万馬券は3回(馬連は0回)のみ。この間、1番人気馬は6勝(2着3回)、2番人気馬は3勝(2着4回)。1、2番人気馬のワンツー決着は3回。比較的堅く収まる重賞であることがわかる。

 また、充実期に入った4歳馬の活躍が目立っており、11勝(2着8回)というすごさ。その次は5歳馬の5勝(2着6回)で、6歳馬は1勝(2着3回)。7歳以上の古株の連絡みはなく、このあたりは頭に入れておいてもよさそうだ。

 ならば前記した人気、有力どころから入るのが馬券の筋と言えそうだが、穴党としては、やはり斜に構えてみたい。

 昨年は13年ぶりに馬単万馬券になったが、引き続き今年も──という期待を抱いて狙ってみたいのは4歳の上がり馬、ピースワンパラディだ。

 オープン入り初戦となるが、力は十分通用していい。それだけの大器と言えるからだ。

 近親に女傑ホエールキャプチャ(ヴィクトリアM)がいる良血で、素質はかなりのもの。前走の3勝クラスを勝ち上がったあともすこぶる順調。今回が休み明け3走目ということで状態はさらによくなっており、1週前の追い切りも文句なしだった。

 マイル戦は〈3 1 0 0〉と最も得意そうにみえるが、1800メートルも1戦1勝と十分に守備範囲。それにこれまでの8戦は全て左回りで〈4 2 2 0〉と馬券圏外に敗れたことはなく、東京コースも〈2 0 2 0〉と実に相性がいい。

 梅雨時でもあり道悪になる可能性も大だが、8戦のうち4戦が稍重と不良馬場だったように、そのあたりの不安もなく、むしろ歓迎のクチ。ここは、走れる条件がそろっているのだ。大きく期待したい。

 そしてもう一頭、こちらは抽選待ちになると思われるが、出走できればおもしろいのが5歳馬のワイプティアーズである。

 決め手に甘く、大きな特徴もないため評価は低い。しかし、無理使いせずにここまできたので、まだまだ若く、これからがピークという印象がある。

 オープン入り初戦となった前走の都大路S(4着)もよく頑張っていた。道悪は決して上手とは思えないが、重馬場の中、外々を回るロスもありながら勝ち馬とコンマ4秒差は評価していい。

 前走後はここを目標にしっかり乗り込まれており、1週前の追い切りも軽快かつリズミカル。状態はかなりよさそうだ。

 加用調教師も「ひと息入ったあとの前走を使われてさらに良化している。前々で粘り込むのが理想だが、東京で悪いイメージはない」と話している。

 ここにきて地力強化してきたことは確かで、ならば相手なりに走る勝負強さに期待してみたい。

 阪神のマーメイドSは、マルシュロレーヌが狙いだ。前2走の福島牝馬S(9着)、パールS(12着)とも直線で行き場を失う大きな不利を被ってのもの。ともに参考外ととらえていい。

 まだ3勝クラスの身だが、力は確か。祖母は桜花賞馬キョウエイマーチで、走りっぷりから道悪になっても大丈夫そう。晴雨にかかわらずチャンスとみた。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論