藤井聡太棋聖が誕生し、30年ぶりの快挙がコロナ禍の日本にあって久しぶりの明るいニュースとなっている。
藤井棋聖の師匠である杉本昌隆八段もメディアの取材にひっぱりだこで、とりわけスポーツ報知に寄せた、師匠として教えたことについて語っている特別メッセージが、大きな話題となっている。
「杉本八段はそこで、奨励会受験を母親とともに願い出る当時小学4年生の藤井棋聖と、喫茶店で会った日のことを回想しています。弟子にする許可を出したあと、杉本八段が藤井棋聖に最初に教えたのは、クリームソーダの飲み方だったそうです」(芸能ライター)
藤井棋聖がソーダにアイスクリームを沈めて食べようとしたため、アイスクリームを沈めずに飲まないとあふれてしまうと教えたという。
「杉本八段は、自分が教えたことはこれくらいであると語っていましたが、実際のところ、着物の着方から対局の作法や心構えまで、師匠として細やかにいろいろなことを教えてきています。2019年春の別の取材で杉本八段は、将棋界の師弟関係は独特で、しょっちゅう対局する師弟もあれば、年に1回も会わない師弟もあると語っていました。その意味では、2人は密な関係の師弟関係と言えるでしょう」(前出・芸能ライター)
以前から、藤井棋聖を自由にのびのび育ててきていると評されている杉本八段だが、かつて将棋の世界について、“師匠に可愛がられたからといってプロになれるわけではなく、本人が切り開いていかなければならない”と語っていたことも。だからこそ、自分が教えたのは「クリームソーダの食べ方だけ」と少々引いた表現したのかもしれない。(伊藤その子)