政治

舛添要一×宮崎謙介「菅義偉はリーダーの器か」ガチンコ通信簿(2)口を開けば「ワクチンが…」

宮崎 舛添さん、そんなに菅さんと仲良しだったんですか。僕も議員時代は菅さんにかわいがってもらっていて、僕の結婚式にも出席してくれて、とてもお世話になりました。議員になりたての頃、外交をもっと勉強したいと相談した際も、要人を紹介してくれたりして。石破(茂)さんは聞いてもくれず門前払いでしたけど、菅さんは「15分でよかったら」といって優しかった。

舛添 だからダメなんだよ、菅は。そういうところがチマチマしてるっていうの。まさにやることが参謀役というか、そういうことをやっていると小さくなる。世論調査の結果に一喜一憂するのも菅。支持率を上げることばかり考えると、いろんな弊害が出てくるんです。会見でもアドリブが全くないから、面白くない。とにかく「華」がない。笑顔がない。ゆとりがなくて限界ギリギリでやっているようで、見ていてツライですよ。

──確かに「華」は全く感じられませんね。

舛添 だから官房長官を務められた。ギラギラしていたらダメだから。菅に「華」がないのは、彼が地方議員出身だということに起因してるんじゃないかな、と思って。かつて田中角栄が「地方議員が国に上がれるのか」と言っていた。最初から国会を目指す、ずっと国を目指すから「華」が生まれるんですよ。「三角大福中」以降、政治家に小物が多くなったのは、地方議員出身者が増えたからという理由もあって、その代表がまさに菅。差別するわけではないんだけど、こんなこと言ったら批判されるのかな(笑)。もちろん一概には言えないし、時代は変わってるんだけど、角栄が言ったことはあながち間違ってはいない。だって安倍は雰囲気、違うでしょ。

宮崎 そうですね。安倍さんには「華」があります。でも菅さんは叩き上げという生い立ちが庶民目線につながるから、かえって国民にメッセージが届きそうなんですけど‥‥。違うんですかね。

舛添 いやぁ、自分の選挙区のことばっかり考えていたら、国全体のことなんて考えられないですよ。彼の選挙区の横浜は大事。でも国全体のことも考えなきゃいけない。横浜のことだけやっていればいい市議会議員は、横浜から一歩も出ないですから。そういうところから出発すると、チマチマしたことになっちゃうわけ。だからリーダーの器じゃないんだよ。顔も暗いでしょ。最近は笑顔もない。

宮崎 菅さんの参謀役は加藤(勝信)官房長官ですね。

舛添 前任の菅より劣るからね。暗い(菅)+暗い(加藤)だから、もっとダメになるんです。

宮崎 菅さんは五輪の開会式で天皇陛下の隣に座って、目がうつろ。ドヨーンとしてましたもんね。あんなにやりたかった五輪の開会式なのに、楽しそうに見えませんでした。議員時代の知人に聞いたところ、「最近の菅さんはワクチンの話しかしない」と言っていました。もうワクチン病みたいに、口を開けば「ワクチンが、ワクチンが」って(笑)。確かにこれからのワクチンの進み具合で、菅さんの運命が決まるような気もしますけど。

舛添要一:国際政治学者。参院議員を2期務め、安倍・福田・麻生政権で厚労大臣。その後、東京都知事となり、16年に辞職。現在、舛添政治経済研究所所長

宮崎謙介:早稲田大学を卒業後、日本生命などを経て、12年に国会議員に。16年に辞職し、現在は経営コンサルタントの他、テレビ番組のコメンテイターなどで活躍。「国会議員を経験して学んだ実生活に即活かせる政治利用の件。」(徳間書店)を刊行したばかり

カテゴリー: 政治   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
4
「子供じゃないんだから」佐々木朗希が米マスコミに叩かれ始めた「温室育ち」のツケ
5
これも「ラヴィット!」効果…TBS田村真子アナ「中日×巨人で始球式」に続く「次に登板するアナウンサー」