昨年末、ベテラン演歌歌手・美川憲一(67)が、前所属事務所社長から、独立後も前事務所の楽譜や衣装を黙って使い、車やFAXなども無断で使用し続けた事実などを暴露された。
「前事務所社長は、40年も前の『さそり座の女』くらいしかヒット曲のない美川を盛り立てたのに、紅白に19年連続で出場させた裏方の苦労を理解せず、紅白出場がままならなくなり会社が金銭的に苦しくなっても、自身の取り分6割だけは優先的に主張していたという美川に憤りをぶつけました」(週刊誌記者)
これがバラエティ番組なら、「おだまり」と叱り飛ばして終わりなのだろうが、そうもいかないほどのハゲしい怒りは、怒髪天を衝いたようだった。
「前事務所社長は訴訟も辞さずという話でしたよね。あんな怒りにまかせたら、なんでも暴露しちゃいそうな勢いでしたから‥‥」
こう語りだしたのは、かつて美川が立った舞台でも仕事を共にした、音楽関係者である。
「実は、とある舞台で、演奏途中に衣装の生着替えをやったんです。もちろん間奏で、お客さんには見えない時なんですが、着ている衣装をすばやく取ったら、頭髪もズボッ! スタッフは大慌てしましたが、歌い出しが始まると何事もなかったように再開してましたね」
さすがはプロ。アクシデントに動揺することなど、毛頭ないのであろう。
興に乗った、先の音楽関係者が話を被せてきた。
「昔、美川が『海外の空港で松田聖子を見たけど挨拶がなかった』と怒っていたことがありました。ところが、聖子は当時、『美川さんはいなかったと思いますよ。頭のハゲたおじさんならいましたけど‥‥』と困惑していたそうです」
周囲も薄々、気付いているのかもしれない‥‥。
しかし、特異なキャラ・美川憲一だからこそ、毛嫌いされずに受け入れられているのであろう。