国内では物価の上昇が著しいが、円安の影響もあって料金が上がりまくっているのが、タイのナイトスポットだ。代表的なバンコクのナイトスポットを取材した。
ゴーゴーバーではステージの上で踊る女性を指名して、店に「連れ出し料」と女の子にチップを払えばホテルに連れ込むことができる。十数年前までは一晩連れ出しても1万円程度で遊ぶことができたため、「タイ=夜遊びが安い」というイメージを持っている人も多いだろう。
「現在、一晩連れ出すロングコースの料金は、店に支払う料金が1000バーツ(約4000円)、女の子に支払う料金は5000~7000バーツ(約2万円~27000円)となっています。コロナ前のバブル期も同じくらいの強気な値段でやってたゴーゴーバーもありますが、当時は1バーツ3.4円程度。現在は円安の影響もあり、かなり高騰したように感じます」(現地在住の日本人)
昔は金持ち扱いされていた日本人は過去のもの。現在のタイではドル高でウハウハなアメリカ人やインド人が派手に遊び回り、日本人は肩身の狭い思いをして飲んでいるという。
「ゴーゴーバーの飲み代も値上がりしています。ひと昔前であればハッピアワーで300円程度で飲むことができましたが、今ではビール1杯140バーツ(約550円)と、もはや日本の居酒屋レベル。女の子に奢るレディースドリンクは200バーツ(約800円)で、普通に飲むだけなら地方のスナックやキャバ店と変わりません。安くあげたいのであれば路上にいる子と1000バーツほど(約4000円)で遊べますが、日本人旅行者にとってはハードルが高いでしょう」(前出・現地在住の日本人)
円安によって航空券も高騰している。気軽に夜遊びできるタイのイメージはもうないのかもしれない。