スポーツバラエティー番組「炎の体育会TV」(TBS系)が来春に打ち切られると、一部で報じられた。11年半続いた番組を襲ったのは「低視聴率」と「予算削減」だった。
番組は、同局がかつて放送していた「筋肉番付」に由来する。独自のスポーツゲームを構築して、一流のスポーツ選手が挑戦するというものだ。サッカーW杯で世界一に輝いたアルゼンチン代表メッシなど、海外選手から日本のプロ野球選手まで、数多くのアスリートが登場した。実際に出演歴がある元プロアスリートが振り返る。
「規模が大きくて、とにかくガチンコ勝負なので、闘争心をかきたてられる。ギャラもそんなに悪くなく、なおかつ自分の本職の凄さをアピールできるから、やる気が沸きました」
とはいえ、TBS側にも事情はある。同局関係者が内情を明かすには、
「今田耕司など旬なタレントを多く出演させた上、スポーツ選手のギャラもバカにならない。予算の大幅削減に加えて、視聴率も思うように取れなくなってきた。年に一度の特番ならまだ延命できたかもしれないが、平均月2回程度のオンエアでも耐えきれなくなったのは事実」
同様の番組では近年、正月と夏場に放送される「とんねるずのスポーツ王は俺だ」(テレビ朝日系)も、視聴率で苦戦している。スポーツバラエティー番組自体が、過渡期を迎えているのだ。