政府が検討している「児童手当の所得制限撤廃」をめぐって、与党と野党が争っている。これに「どちらもトンチンカンだと感じる」と話すのは、子供食堂を手伝ったことがある主婦Aさんだ。
自民党の世耕弘成参院幹事長は「高級マンションに住んで、高級車を乗り回してる人にまでこういった支援をするのか、というのが世論調査で出てきていると思う」などと発言。
これに国民民主党の玉木代表が「年収1000万クラスで、都内で2人ぐらい子供がいたら、高級マンションに住んで高級車を乗り回せないと思います。20、30代の当事者世帯は、やっぱり所得制限撤廃賛成が多いですよ」と反論したのだが、
「問題は高級車や高級マンションではないんですよ。確かにひとつの指針として、高級マンションに住んでる人はお金持ち、というイメージはありますが、引き合いに出して論じる政治家には笑っちゃいますよね。極端に言えば、高級車が好きなお父さんがムリして車を買って、子供にはお菓子ばかり食べさせていたので子供食堂に来る、というパターンもありました。これは例外としても、ひとつひとつの家庭がどう困っているのか。それと、援助がどう足りていないのか。地域や行政とも連携をとる作業をやっているのでしょうか」(前出・主婦Aさん)
4月に設置される予定の「こども家庭庁」、はたして大丈夫なのか。