社会

消費者が深刻悲鳴…食糧不足対策の切り札「コオロギパン」を食す選択はあるか

 製パン会社大手・敷島製パンは、昆虫のコオロギの粉末を使ったパンを販売している。「コオロギカフェ」というブランドでオンラインのみの販売だ。ところが、このパンの販売開始のニュースが流れるやいなや、消費者から悲痛な声が上がった。しかも、「もう敷島製パンのパンは食べない!」という深刻なものだ。

 パンを365日食べるというパン好きなフードライターは、こう分析する。

「今の時代、コオロギパンというパンが売っていてもなんらおかしくはありません。でも、好き好んで食べる人はまだ少ないのが現状です。その上、どうやらニュースでは、コオロギの原形だったり、形のままのコオロギと粉を混ぜ合わせたりするシーンが出てきて、最終的にはパンになっていく、というような映像を流した。それはちょっと気持ち悪い、となるのはわかります。心配なのは同社の人気商品である『超熟』。コオロギパンが『超熟』と同じラインで作られていたら嫌だなと思ってしまった人は、次から違うメーカーの食パンを手に取るようになってしまうかもしれません」

 同社のウェブサイトによると、「本シリーズ以外の商品を製造している工場とは、工場建屋・製造ライン・製造スタッフが異なります。そのため『超熟』シリーズはじめ、他商品にコオロギパウダーが混入する可能性はなく、本シリーズ以外にコオロギパウダーを使用する予定はございません」という説明がある。

 さらには「コオロギは未来の食糧不足対策として注目される食材」という説明もあるのだが、現代の日本でコオロギを食する必要性があるのか、疑問に思う消費者は少なくないようだ。しかも、コオロギカフェの商品はどれも2000円以上する。パンと考えると高額なのだ。

「同社もこれを大ヒット商品にしようという思惑はなかったと思います。社会的責任のある食品会社として、未来のために取り組むべき商品開発という位置づけでしょう。ただ、思った以上に批判的な反応が多かったのだと思います」(前出・フードライター)

 確かに良質なタンパク源であり、美味なのかもしれない。問題は、消費者が食べたいと思うかどうかだろう。

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