こちらはいささか覇気のないご様子。TBSの近藤夏子アナ(26)は待機時間中、壁にもたれかかって遠くを眺める場面がしばしば。あくせく動く安藤アナや松崎アナとは対照的な仕事ぶりだった。制作会社関係者が嘆き節を漏らす。
「近藤アナはあまり野球に興味がないんです。そのため、誰かにお膳立てされたインタビューや囲み取材の代表質問はそつなくこなしますが、みずから取材先を提案したり、ネタを仕入れるような動きはほとんどしません。今回のWBCは民放の系列局ごとに取材パスが発行され、JNN系列に割り当てられた大部分はキー局のTBSが独占していた。それだけに、近藤アナの枠を地元の系列局に譲ったほうが成果はあったはずなんですが‥‥」
さて、白いロングコートがエレガントに決まっていたのは、ABC(朝日放送テレビ)のヒロド歩美アナ(31)だ。すでに、今春に退社してフリーになることを発表している。関西メディア関係者が内幕を明かす。
「17年にテレ朝、ABC、メ~テレの3社合同で制作している『サンデーLIVE!!』のサブキャスターに抜擢されました。東京五輪を見越して20年に一時的に東京オフィスに籍を移すなど、局の人気アナとして期待を背負ってきましたが、ここ1~2年は局内の評価が二分していた。というのも、ライフワークの高校野球の取材やバラエティーのMCに熱を入れる反面、ストレートニュースの原稿読みのような地味な業務を敬遠するきらいがあったからです。管理職との衝突が絶えなかったらしい」
とはいえ、強化合宿の取材は真剣そのもの。ダルビッシュが今キャンプ初となるブルペン投球を行うと、カメラマンの控えるマウンド寄りの最前位置に移動して立ち見。計35球の熱投を見届けて球場を後にしたのだが、
「実は、ダルが投げる直前にひと悶着ありました。この日のブルペンには、選手の視察に訪れたドジャースの編成関係者が4人いたのですが、個別の取材はNGとされていました。ところが、留学経験があって英語を話せるヒロドアナは、雑談がてらコミュニケーションを交わしてしまった。案の定、お付きの通訳に『取材は代表取材のみです!』と厳重注意を受けてしまいました。さすがに少しバツが悪そうな様子でしたね」(民放局ディレクター)
突撃精神は実にアッパレ。スポーツ美女アナの奮戦記は始まったばかりだ。