悩みが尽きない──。コントロール難から失点を繰り返すオークランド・アスレチックスの藤浪晋太郎が、またしても背信投球である。5月7日のロイヤルズ戦にリリーフ登板すると、連打を浴びて3失点。登板9試合中8試合で失点し、先発からリリーフに配置転換された後も、修整のきっかけはつかめないままだ。
160キロ超の剛速球を持ちながら、なぜ好投できないのか。この結果に前所属の阪神タイガース関係者は、
「本人の頑固な性格が災いしていますね。コントロール難は精神的なものですよ。阪神在籍時に『ルーティンを作って試合に集中した方がいい』とアドバイスされていましたが、本人は不振の原因にメンタルは関係ないと、かたくなでした。謙虚に受け入れて精神改革していれば、もっといいピッチングができるはずなのですが…」
一時は阪神を取り巻く特殊な環境が変われば投球も変わると期待され、獲得に乗り出す日本の球団は複数あった。スポーツ紙デスクが明かす。
「メジャーに行ってからも、阪神にいた時と同じパターンで失点を重ねている。そのため在京球団関係者からは『うちで引き取らなくてよかった』という声が漏れています。結局、ババを引いたのは約4億円で契約してしまったアスレチックスでしょう。しかも付帯条項として、今季に限り3Aに落ちたとしてもメジャー支配下登録40人枠から外れることはない、という契約まで結んでいます。アスレチックス首脳陣は頭を抱えるしかありません」
同い年の大谷翔平がメジャーを席巻する一方で、大きな壁にブチ当たる藤浪。自らを見つめ直して再生する道を歩めるか。