異次元の成績に加え、今季エンゼルスと契約最終年となる大谷の去就は今や全米あげての注目の的だ。
「エンゼルスのモレノオーナー(77)は『ショウヘイは絶対に放出しない』と何度も発言している。しかし、オフにはFA権を取得する大谷にはヤンキース、メッツ、ドジャース、パドレスなど金持ち球団が名乗りを上げることでしょう。エンゼルスがこのマネーゲームに勝てる保証はない。となると、結局は、モレノ氏は大谷を手放したオーナーという汚名を着せられることになるため、再びトレード話が再燃している」(メジャー担当記者)
8月2日のトレード期限は迫るが、体調管理が万全の大谷もこれだけはコントロールできそうもない。
果たして、今季年俸3000万ドル(約40億円)がどこまで跳ね上がるか。友成氏はこう予想する。
「メジャーではチーム貢献度の評価となるWARという数値があり、1.0を約800万ドルで計算します。このままの活躍を続ければ大谷はシーズン終了時に11〜12となり、9000万ドル(約120億円)でもおかしくない。エンゼルスのオーナーは名誉にかけて大谷を手放したくないだけに、どこまで吊り上がるか見ものです」
一方の藤井七冠にも高額賞金が待ち構えている。
「将棋界では羽生善治九段が七冠達成した年の1億6000万円台というのが史上最高額になります。藤井さんが八冠を達成すれば、それを超え、史上初の2億円棋士になる可能性もあります」(松本氏)
とはいえ、相次ぐタイトル戦で稼いだ賞金の使い道はどうなっているのか?
「藤井七冠の買い物と言えば、将棋研究用の高性能のパソコンを自作した程度で他にはせいぜい対局の際に着用する高級和服くらい。それ以外に高い買い物をしたという話は聞いたことがない。使う間もなく貯まる一方なのでは」(将棋ライター)
賞金以外に、「デスクチェアー」「ヘアドライヤー」「ホームセキュリティ」など、所望する副賞を次々と獲得している藤井七冠に金への執着はなさそうだ。
「メジャーでは大谷翔平選手が野球好きで、飲み会に行くのが馬鹿馬鹿しいというのを聞いたことがある。藤井さんも大谷タイプなのではないか。そもそもおカネ欲しさに将棋を始めたわけではなく、いかに将棋そのものを楽しめるかを追求した先に、今の藤井さんはあるのではないでしょうか」(松本氏)
俗人から解脱しているように見受けられるが、2人に共通するのは野球・将棋に其々一筋ということだろう。
「現地では、大谷が球場入りする際に手にしている飲み物が話題です。現地レポーターによれば『アイスソイラテにエスプレッソショットを追加』したものと言われている。牛乳よりカロリーと糖質が低いソイ(豆乳)を好んで飲むところが徹底した食事制限をする大谷らしい」(メジャー記者)
酷暑の夏、庶民の楽しみはソイラテ片手に三冠王&八冠に挑む天才を静かに見守るしかないのだ。