ウォルト・ディズニー・カンパニーが創立100周年を迎え、ディズニーランドの人気アトラクション「ホーンテッドマンション」を実写映画化。映画館で体験できる超エンタメ・アトラクション・ムービーとして、9月1日から劇場公開されることになった。
物語は、医師の母とその息子が米ニューオリンズの、999人のゴーストが住む館に引っ越してきたことで始まる不思議な体験を通じ、館に隠された悲劇的真実がしだいに明らかになっていく、というものだ。
昔から夏といえば妖怪やホラー、そしてヒヤッとする「お化け屋敷」が人気の定番だが、アメリカにはなんと、いまだクリアした者が存在しないという、世界一恐ろしいお化け屋敷が存在する。それがテネシー州サマータウンと、アラバマ州ハンツビルにある「McKamey Manor(マッケイミー・マナー)」だ。海外のテーマパークに詳しい関係者が解説する。
「マッケイミー・マナーは、ラス・マッケイミーという人物が、カリフォルニア州サンディエゴに作ったお化け屋敷です。諸事情により閉鎖になりましたが、その後、テネシー州とアラバマ州に場所を移したとされます。お化け屋敷といっても、普通のテーマパークとは全てにおいて、レベルが段違い。それこそ入ったが最後、心臓マヒを起こしたり、その後もトラウマを抱えてしまうなどのトラブルが続出しています。精神的虐待だと批判する専門家もいて、お化け屋敷の範疇を超えて物議を醸しているのです」
この施設に入場するためには、年齢は21歳以上で、医師の診断を受けて「心身ともにクリア」している証明書を提示する必要がある。加えて、マッケミー・マナーの承諾がなければ途中でリタイヤできないとする、40ページにわたる権利放棄書に署名。骨折やケガをしても施設が責任を負わない旨の誓約書にサインし、過去にクリアできなかった参加者らのビデオを2時間にわたって見せられるというから、ハンパではない。
「マッケイミー・マナーのテーマはズバリ、臓器採取を目的に閉じ込められたクローン育成施設から脱出する、というもの。そのため、ゾンビに扮した演者たちが、血しぶきの混じった嘔吐物(偽物)を入場者の口の中に入れたり、生きているタランチュラを顔の上に乗せられたりと、おおよそ通常のお化け屋敷とは異なる、ハードな演出が展開されます。そのため10時間以上、耐えられれば2万ドルの賞金をゲットできる…とは謳っているものの、これまでクリアした者はゼロですからね。そういう意味でも、世界一脱出困難なお化け屋敷と言っていいかもしれませんね」(前出・海外テーマパークに詳しい関係者)
夏休みには全米各地から参加者が集まるというこの施設、クリア第1号はいつ出現するのか。
(ジョン・ドゥ)