花巻東(岩手)の佐々木麟太郎選手が8月22日に発表されたU18W杯(31日開幕=台湾)の日本代表メンバーから落選した。
佐々木は今年の夏の甲子園で4試合に出場し16打数6安打の成績を残したが、すべて単打で期待された本塁打はゼロに終わっている。チームバッティングに専念したとの見方もあるが、やはり佐々木の魅力は高校通算140本塁打というパワーだ。
スポーツライターが語る。
「コンディション不良が考慮されたとも言われていますが、実際は走塁や守備面が不安視され、その上に現時点で長打が期待できないという理由で最初から選考外だったようです。甲子園でも、体つきに反してどこか迫力に欠けていましたからね。本塁打を量産していれば多少の守備力の弱さは問題視されなかったでしょうが、単打ばかりではさすがにU18日本代表は荷が重いということでしょう」
またU18W杯は9回ではなく7回制が導入されていることも影響しているようだ。
「7回制となると、攻撃では常に得点圏にランナーを進める細かい野球が必要になる。ましてや守備面で不安がある選手は使えませんよ」(前出・スポーツライター)
もっとも、U18で選考外になったからといって佐々木の評価が下がったわけではないだろう。今年のドラフトでは依然として1位候補の有力選手とされ、複数のチームが獲得を検討しているという。プロ入り後の本領発揮に期待したい。
(ケン高田)