祖父サンデーサイレンスを超えるのか。2018年の大阪杯(G1)や2019年のジャパンカップを勝ったスワーヴリチャードの産駒が、中央競馬界を席巻し始めている。長年、競馬取材に携わるターフライターが言う。
「スワーヴリチャード産駒は、デビューから順調に勝ち星を積み上げています。10月終了時点ですでに18勝を挙げ、今年の新種牡馬リーディングの首位を快走している状態で、産駒には重賞勝ちしそうな馬がゴロゴロいます。現在、200万円と格安な種付け料は4年間、据え置きされますが、その後の高騰は間違いなし。それでも500万円程度でしょう。種付け頭数は2020年の初年度が123頭で、翌年が94頭。2022年は81頭まで減少しましたが、500万円の種付け料になっても初年度を超えていくのは間違いないですね」
同馬がいる社台スタリオンステーションには、種付け料1800万円のエピファネイアを筆頭に、1200万円のキズナ、コントレイル、1000万円のキタサンブラックなど、高額な種牡馬が多い。それらに比べて半分以下の500万円なら、お得感があるというものだ。
ハーツクライの後継として注目されてはいたが、種付け料はなぜか同世代のライバルだったレイデオロ(600万円)のわずか3分の1。が、このままの勢いなら、逆転も時間の問題で、
「種付け料200万円で生まれたサンデーサイレンスが、レースでも種牡馬としても競馬界に名前を刻んでいることを考えれば、値段が全てではない。200万円のお買い得種牡馬の快進撃から目が離せませんよ」(前出・ターフライター)
サンデーサイレンスの孫にあたるスワーヴリチャードが、祖父を超える大物種牡馬になる可能性は十分だ。