前人未踏の八冠を達成した藤井聡太竜王(21)。八冠防衛の初戦では、伊藤匠七段(21)との同級生対決を4連勝で制し、格の違いを見せつけたのだが‥‥。
将棋ライターが竜王戦第4局を振り返る。
「初日は、藤井竜王が持ち時間を2時間ビハインドする苦しい展開となりました。封じ手後の2日目も伊藤七段の猛攻を受けましたが、完璧な受けを連発した。伊藤七段がいよいよ弾切れとなるや藤井竜王が反撃開始。はやてのような寄せで、最後は詰将棋のように駒を余らすことなく『37手詰』と芸術的なフィニッシュでした。圧倒的な終盤力に『1人だけずるい。こんな難しい順番が瞬時にわかっちゃうんだもん』と解説者もうなっていました」
タイトル戦19連勝、故大山康晴十五世名人の持つ最多記録に並び、名勝負を制した藤井八冠。実はこの大一番の最中、ある変化が注目されていた。
2日目の対局場に藤井竜王が姿を現すや、解説者は思わず「髪がきれいですね」と、第一声。すると、アシスタントの女流棋士も「確かにきれい。ツヤツヤしていますね」と、連戦が続く中で健康状態を保っていることに驚嘆したのだ。
すると、SNS上もザワつき始めた。
「髪、さらさら。イメージ変わりましたね」
「あれ? 藤井くん、ストパーかけた? 可愛い」
確かに、史上最年少の14歳2カ月でプロ棋士デビューした当時も、史上最年少で棋聖タイトルを奪取した時もくるりとカールした前髪が藤井クンの特徴だったはずだが、今や直毛黒髪ヘアに変身しているではないか!
「本人も多少はくせ毛を気にしているようで、昨年の王将戦では記念品にヘアドライヤーを希望。5万円超の高級品を贈呈された」(前出・将棋ライター)
しかし、ドライヤーではここまでの激変は難しいと解説するのは『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版)の著者・佐藤友美氏だ。
「確かにくせ毛が伸びていますね。可能性は大きく3つ。1つは縮毛矯正、2つ目はヘアメイクさんなどによるストレートアイロン、3つ目がくせ毛を伸ばすトリートメントのどれかでしょう。断言はできませんが、酸熱トリートメントなど、縮毛矯正よりゆるめの施術を行ったのではないですか」
竜王戦のおやつに選んだ「塩バター大福」(お菓子のふじい)は即日売り切れ。頂点に立つやお次はイケメン棋士へ進化し始めた藤井八冠にもはや死角はない。