阪神・佐藤輝明内野手の今季20号2ランが「DID 大同工業 presents 阪神タイガース DIDアワード」の年間大賞に選ばれ、ABCテレビ公式YouTube「虎バンチャンネル」で授賞式の様子が公開された。
そこでプレゼンターを務めた阪神OBの掛布雅之氏は佐藤に打順3番を強く推していた。
9月14日の巨人戦(甲子園)、1点リードの6回、佐藤の20号2ランはバックスクリーンに吸い込まれた。1年目から3年連続となる20号に到達。左打者で新人年から3年連続20発はプロ野球史上初の快挙となった。
佐藤は昨年、一昨年は夏場から調子を落としていたが、今季は8月から好調に。掛布氏から「自分で変わったことはある?」と問われると、「少しずつ体力も付いてきていると思いますし、夏場以降にフォームがハマって、8月、9月と状態が良くなりました」と回答。バットを変えた影響を聞かれると、「バットのバランスをちょっと変えて、それがうまくハマったかなと思います」と答えた。
そこで掛布氏は、一番打ちやすい打順を聞きつつ「3番がいいんじゃないかなと思う」と指摘。「足のスピードや打席の多さ、佐藤選手の野球のリズムを考えると3番を打つのが一番らしさが出るんじゃないかなと。攻撃的な走塁もあるし、1回の表裏に絶対回ってくるでしょう?」と力説したのだ。スポーツライターが語る。
「佐藤が今季任されていた打順はほぼ5番。昨年に主に務めた4番では2割5分程度で、約10試で入った3番でも同様の成績でした。今季ようやくハマった5番ですが、成長ぶりを考えれば再びの3番も面白いかもしれません」
掛布の3番の勧めに、まんざらでもない様子だった佐藤。目標として「3番で本塁打30本以上、打率2割8分以上」も提示されていたが、来季はどんな活躍を見せてくれるのか。
(鈴木十朗)