米マクドナルドがドリンクを中心に扱う新ブランド「CosMc’s(コスマックス)」の1号店をイリノイ州ボーリングブルックに出店した。年内には10店舗をオープンさせる予定という。
「コスマックス」はフラッペやスラッシュといったコールドドリンクを中心に扱う店舗で、ドリンク以外にはマフィンやサンドイッチ、スナック系の軽食も用意され、世界最大のコーヒーチェーン「スターバックス」を意識したようなメニュー構成となっているという。ただし大きく異なるのは、1号店についてはドライブスルー専用店舗で、今後もテイクアウトがメインという点だ。
「なぜ今になってマクドナルドがドリンク系の業態に手を出したかといえば、コロナ禍にテイクアウトの恩恵を大きく受けたからではないでしょうか。同社は12月6日に行われた投資家サミットでグーグルと提携することを発表している。そこからはメニューを絞った小型店舗で、AIを活用しながら少人数のスタッフで賄う店舗づくりが垣間見えます。加えて今まで以上に効果的にテイクアウト販売をするため、ドリンク業態が最適と考えたとみられています」(経済誌ライター)
コスマックスは日本にも上陸する可能性はあるのだろうか。
「マクドナルドは投資家サミットの中で、2027年までに全世界で1万店の新規出店をして『過去最速の拡大をする』と宣言しています。このスピード感で出店数を増やすということは、小規模のドリンク業態の出店も相当数含まれると考えられる。さらに同社のイアン・ボーダン最高財務責任者は中国、インド、日本、ブラジルなどでおよそ7000店を開業すると説明しているので、来年、再来年ぐらいには日本でもあちこちでコスマックスを見かけるようになると思います」(前出・経済誌ライター)
24年末までに日本での2000店舗を目指すスタバを、あっという間に超えるかもしれない?
(小林洋三)