ひと昔前なら絶対に会えたのに…。
通信環境が発達した令和の時代に、そんなバカバカしい話をしていたのは、プロ野球沖縄キャンプを視察中の、さる球団関係者だ。
2月4日、ヤクルトキャンプ地の沖縄県浦添市には、フジテレビのスポーツニュース番組「S-PARK」のキャスター、佐久間みなみアナが顔を引きつらせて歩いていた。
「聞けば佐久間アナは、村上宗隆のたった5分のインタビュー取材のためだけに、前日の放送を休んでわざわざ沖縄入り。フジサンケイグループと近い球団の4番打者に話を聞くべく、球場でずっと待機していたんです。ところがその日の放送は、東京のスタジオからの生出演。『飛行機の時間があるので…』と同行した谷繁元信氏に取材を託して、帰京してしまいました。放送上でも違和感ありありでしたが、現場ではシラケた空気が漂っていた。特守終わりを待っていて間に合わなかったので、佐久間アナが悪いわけではないんですけどね」
前身番組の「すぽると」や「プロ野球ニュース」は沖縄、宮崎から全編生放送していたが、
「今やそんな予算はなく、スタッフも働き方改革で、朝から深夜まで働かせられなくなった」(野球中継スタッフ)
佐久間アナにとっては何の収穫もない、悲しすぎる往復5時間の長旅だったに違いない。