もはや守備職人として過ごすしかないのか。推定年俸6億円、巨人・坂本勇人の打撃成績が平凡な数字だからだ。
交流戦前の48試合で打率2割5分7厘、3本塁打。6億円という高年俸には全く見合っていない。スポーツライターが分析する。
「長打力が落ちてきて、バットの振りが鈍くなっています。全盛期にはほど遠く、35歳の年齢なりに衰えが見えています。三塁の守備ではゴールデングラブ級の仕事をしていますが、適正年俸は8000万円ほどでは。今のバッティングなら、もっとコスパのいい選手を使う選択肢がありますね」
5月18日には通算187回目の猛打賞で、長嶋茂雄の186回を抜くセ・リーグ新記録を更新。5月22日には歴代単独2位となる、通算450本目の二塁打を放った。
「華々しい記録を作っていますが、来年からは代打の切り札になるかもしれません。今年限りで長野久義が引退する可能性が、球団内外で取り沙汰されています。その場合、長野のポジションには坂本が入ることになるでしょう。球団内では今秋のドラフト会議で明治大学の超目玉選手、宗山塁を指名する声が高まっています。来年からは門脇誠をサードに、宗山をショートに起用して若返るプランが浮上しています」(前出・スポーツライター)
交流戦はいきなり、パ・リーグ首位独走のソフトバンクとブチ当たる。リーグ3位からの巻き返しには、背番号6の活躍が欠かせないのだが…。
(渡辺優)