海外旅行が再び自由にできるようになったものの、円安の影響で旅行中の出費を抑えたいと考える人は多いだろう。海外での移動手段としてタクシーを利用すると、ぼったくりに遭遇するリスクは少なくない。そんな時に役立つのが、スマートフォンで予約できる配車アプリだ。
様々な配車アプリがあるが、中には信頼できないドライバーがいるので注意が必要となる。
先日、子連れでタイのバンコクを旅行した女性が配車アプリを利用した際、次のようなトラブルに見舞われた。
「カードで決済できる配車アプリを利用していました。配車予約してしばらくするとドライバーが到着しましたが、乗車しようとしたところ、ドライバーが突然『予約をキャンセルしてほしい』と言ってきたのです。さらに『運賃は現金で支払ってほしい』とも。場所は人通りの少ない郊外で、断ってトラブルになるのが怖かったため、やむをえず従いました」
クレジットカード決済の配車アプリでは、ドライバーがアプリに手数料を支払う必要がある。そのため、そのドライバーは手数料発生を嫌って、アプリ上での予約をキャンセルした上で乗車、現金での運賃支払いを要求したと考えられる。この女性が続ける。
「もし一人だったら断ってアプリにクレームを入れることもできましたが、子連れだったため、トラブルを避けたかったのです。結局、言われた通りにキャンセルして車に乗りましたが、どこに連れて行かれるのか不安で、生きた心地がしませんでしたね」
海外ではどんな場所でトラブルが発生するかわからない。こうしたトラブルを避けるためには、ドライバーの評価システムを確認し、信頼できるドライバーを選ぶのが賢明なのである。