負ければ阪神とのゲーム差が1.5ゲームに縮まる巨人は7月31日の試合で、今季5勝を挙げているグリフィンを先発させた。ところが初回、二死満塁から押し出しの四球、さらに木浪聖也、及川雅貴のタイムリーヒットで、まさかの4点献上となる。
5回から2番手でマウンドに上がった泉圭輔も5安打を浴びて4失点の大炎上。そして3番手として登場したのが、前日にも登板したプロ4年目の平内だった。
ところがこの起用がトラブルの火種となってしまった。平内は森下翔太に対して2球連続で頭部付近に、あわやデットボールかという投球。とりわけ2球目の内角高め直球が挑発的とみられ、スタンドからは大きな怒号が巻き起こった。
これには岡田彰布監督もブチ切れし、ベンチから飛び出す勢いで巨人ベンチに抗議。まさに両チームが一触即発の状態になった。
平内の投球は内角を厳しく攻めようとした結果であり、2球続けたのはいただけないが、ある意味、仕方ない面がある。マズかったのは、この後だ。
続く3球目に悪びれることなく内角にスライダーを投じ、腰が引けた森下を見て、うすら笑いを浮かべたのである。そしてこれが阪神ファンの激しい怒りを買うことに。
最後は146キロのスプリットを森下に叩かれて1点を献上したこともあり、一時的に阪神ファンの溜飲は下がったが、それでも怒りが収まらないファンが平内のインスタグラムに突撃し、誹謗中傷が飛び交う地獄絵図が展開されることとなった。
平内の態度は決して褒められたものではないが、SNSを荒らしまくるのは異常事態。次回の登板へ、遺恨が残ったのは間違いない。
(ケン高田)