8月10日、中京競馬、夏競馬の初日。馬券を買い始めたのは6Rからだ。
前半のレース結果をチェックすると2歳新馬戦の5Rは3連単が4万円近い配当になったが、堅めのレースが続いていた。騎手では幸英明の2勝、松山弘平の1勝、2着1回が目立つくらいである。
6Rは3歳未勝利、ダート1800メートル、16頭立て。5Rまでは1着が3番人気までの馬だった。この堅い流れに乗っかろう。1番人気の⑥ワーキングアセットと2番人気⑤メイショウアラジンを1着にした3連単フォーメーション馬券でいく。
結果は1着が4番人気の⑭エノラブエナ。2着⑥、3着は3番人気の⑬メイショウオオコだった。3連単⑭⑥⑬は8980円。⑭の松山騎手の2発目を狙う手だったか。
3歳未勝利、芝1200メートル、18頭立ての7Rはどれがいいか、見当がつかない。そこで坂井瑠星、和田竜二、M・デムーロの曲者が揃った8枠の枠連で一か八かに賭ける。3頭は4番人気、10番人気、11番人気で、これが来たら枠連でも好配当になりそうだ。ところが…結果は枠連⑤⑥、ドボンだった。
ここで気が付いた。節目の日なのに、なぜかスイッチが入らない。こういう時は、どうやっても当たらないことが多い。このままズルズルいきそうである。
3歳以上1勝クラス、ダート1800メートル、15頭立ての8R。ここまで名手・川田将雅騎手は2鞍に乗って3着、2着で勝ち星がない。川田騎乗は2番人気の⑭オペラプラージュ。ここは川田から狙ってみよう。馬券は3連単で⑭からのフォーメーションで勝負である。
結果は1着⑨、2着⑬、⑭3着で、3連単8万2960円。実は⑨も⑬も相手で買っていた。軸1頭マルチなら…。アッチッチ。
9Rは木曽川特別、3歳以上2勝クラス、芝2000メートル、11頭立て。1番人気の馬に騎乗する川田騎手をもう一度、狙ってみる。ヒモが狂えばと思って見ていたのだが、結果は6着だった。これまたドボン。もう当たる気がしなくなってきた。
10Rは日進特別、3歳以上2勝クラス、ダート1800メートル、16頭立てだ。この日、5鞍に騎乗するデムーロは4鞍目の9Rでようやく2着、最後は勝って締め括る。デムーロ騎乗の2番人気⑧からいこう。2着3着③④⑩⑪⑬の3連単フォーメーション馬券で勝負である。
結果は⑧⑪⑫で6万2470円。⑫が抜けていた。また外してしまい、ますます当たる気がしなくなっていく。
11R、メインの関ケ原ステークスは3歳以上3勝クラス、芝2000メートル、9頭立て(③は出走取り消し)。1番人気は⑥ドクタードリトル、2番人気は①ラスマドレス、3番人気が⑧ワイドエンペラーだ。⑥は松山騎手、①は団野大成騎手、⑧は西村淳騎手である。団野騎手は買った時に来たためしがない。ここは⑥=⑧の一騎打ち、3着①④⑤で勝負だ。
ところが3着はなんと、ブービー人気の⑦が入り、3連単8200円。8頭の競馬としてはいい配当だが、またまたドボンである。残るは最終レース、もうあとがない。
その12Rは3歳以上1勝クラス、ダート1400メートル、16頭立てである。1400メートルの持ち時計をチェックすると、前5走で同じ距離を走っている4番人気⑪トーホウキザンが1分25秒台をコンスタントにマークしている。5走の順位は5着・3着・5着・3着・10着。騎手は小沢大仁だ。前走を除けば大敗していないし、典型的な追い込み馬で、4コーナーから坂を駆け上がる力のいる中京の馬場なら出番がありそう。
ただし、8Rの失敗が頭をよぎる。1着固定ではなく、3連単⑪の軸1頭マルチなら、ゴールで届かなくてもOKだ。相手は5番人気①スナークメモリ―、7番人気③オーディブルコール、1番人気④キングツェッペリン、2番人気⑭アンシール、3番人気⑯ファイアネイドの5頭とした。
レースがスタートする。中段から直線で一気に勝負に出た⑪が、2着⑭を首差かわして1着に入り、3着に⑯。この結果なら頭1着固定で3倍買えたが、最後の最後でタラレバなんて男らしくない。むしろ全国97のギャンブル場を完全制覇で有終の美、いや有終の微(妙)な的中をよしとしよう。
帰りは中京競馬場前駅から100メートルほどの場所にある、入り口が屋台になっている、戦後のマーケットの店のような、年季の入った昭和レトロ居酒屋でプハ~ッと。居合わせたファンとビール&幸せのレモンハイで乾杯!
次週は平塚で行われるオールスター競輪に「木枯し紋次郎」の中村敦夫さんと出陣する。
10月は2年半ぶりにパリに遠征し、凱旋門賞を観戦予定だ。競馬はそれまでお休みである。
(峯田淳/コラムニスト)