セ・リーグ3位の阪神が2年連続優勝の「アレンパ」へと猪突猛進しているが、どうにも気になるのは岡田彰布監督の去就がいまだ宙ぶらりんになっていることだ。
9月5日に甲子園球場での中日戦でスイープを達成。11勝13敗と負け越した8月から一転して、9月反攻に燃えまくっている。球団OBがその原因を分析するには、
「8月は投手が打ち込まれても、打線の反撃が遅い場面が多かった。9月に入ってからは森下翔太、佐藤輝明らのクリーンアップが打つようになったことで、チームを勢いづけられるようになった。これがいちばん大きいね」
1985年の吉田義男監督以来、球団史上2人目の「日本一指揮官」になった岡田監督だが、現場からは「来季も続投」との確定状況がシーズン終盤になっても聞こえてこず、ただならぬ空気が流れている。
「たとえ今シーズンが4位以下のBクラスに終わっても、続投は既定路線でした。ただ、岡田監督は2年契約とされる一方で、就任会見では『長くはやらない』と宣言しています。仮に退任してフロント入り、すなわち編成トップになるのなら、その話し合いを球団としなければいけない。ところがそうした情報さえも漏れてこないわけです。岡田監督の身の振り方が決まらなければ、10月のドラフト会議や戦力外通告、補強など来シーズンに向けた編成面の始動にも大きな影響を及ぼしますね」(在阪スポーツ紙デスク)
いったい何が起こっているのか。虎ファンにとっても気になる事象だろう。