今夏のパリ五輪で、日本柔道は男女合わせて3個の金メダルを獲得した。東京五輪の9個から大幅に減少したことでわかるように、大きな課題が横たわっている。それを指摘したのは、全日本男子代表チームの鈴木桂治監督。元雨上がり決死隊・宮迫博之のYouTubeチャンネル〈宮迫ですッ!【宮迫博之】〉に出演すると、宮迫と柔道論を繰り広げた。
宮迫「表記で『JUDO』と、漢字の『柔道』が、ちょっと違うんじゃないかって。変わった技が多かったじゃないですか。タックルじゃないの、とか」
鈴木「外国人選手が柔道の技を変化させ続けてるんですよね。考えてる、勝つことに対して。日本人の考え方はどうしても二本組んでとか、胸を張って技に入るっていう形の日本柔道をずっとリスペクトし続けてるんですけど、外国人の柔道はルール内で勝てばいい、ということで。日本人は『あんなの、知ってる柔道じゃない』ってなるんですけど、そこは向こうを認めるべきだと思います。今までは外国人が日本に修行に来るみたいなイメージがあるんですけど、僕らが外国に行ってJUDOを知るということをしていかないと、試合場で当たって『何だこれ?』は通用しないので」
日本柔道界がJUDOに屈しないためにも、海外への出稽古が必要だというのである。
(所ひで/ユーチューブライター)