札束が飛び交う露骨なFA移籍で、阪神と巨人が取り合う大山悠輔。去就決断までにはまだしばらく時間を要しそうだが、本人にとって絶対に許していないのが「顔イジリ」の類の話である。
白鴎大学から中央球界では無名の選手がドラフト1位指名で阪神入りしたのは、2016年である。
「在阪マスコミは生い立ちや交友関係を『大山物語』として関係者に取材し、連載を大展開していました。その中で当時の金本知憲監督と大山が激似しているとのことで『親戚では?』との話が持ち上がり、実際に取材に動いた社もありました。入団会見でもツッコミを入れられた大山は苦笑いしながら『僕の方が勝っている』と言い返すのが精一杯でした。白鴎大学関係者は『とんでもない球団に大山を入れてしまった』と頭を抱えていました」(球団関係者)
金本監督のお気に入りで1年目から1軍でプレーしたが、
「お笑い芸人のみやぞんに似ていると同僚からイジられて、黙り込んでしまったことも。二度も顔ネタで嫌な思いをしたことが今回のFA宣言の遠因になっていると、チーム内ではもっぱらです(笑)」(在阪メディア関係者)
ノリツッコミのひとつでも覚えておけば対処できたのかもしれないが、バットとは違い、そこへの対応ができなかったのは仕方のないことなのか…。