U15年代のバスケットボール日本一決定選手権「京王Jr.ウインターカップ」が最終日を迎えた1月8日、3位決定戦に「ネクスト八村塁」と呼ばれるバスケ界最大の次世代注目選手が出場した。バスケットボール関係者が解説する。
「三重・四日市メリノール学院中学校3年生の白谷柱誠(ちゅそん)ジャックです。中央アフリカ共和国出身の父と日本人の母の間に生まれ、現時点で身長が196センチ。U18の日本代表チームに飛び級で招集されるほどの有望株です。メリノール学院は白谷が2年時の昨年、同大会で優勝しており、今大会でも注目の的でした。準決勝で惜しくも敗退となりましたが、3位決定戦で白谷は50得点22リバウンドを記録するなどして、大会記録をいくつも塗り替える活躍を見せました」
あまりの暴れっぷりに、試合を見たバスケファンのSNSには「敵チームの中学生が可哀想」「15歳時点で比べたら八村や渡辺雄太よりも技術的にさらにすごい」など絶賛の嵐。「もうBリーグに行った方がいいんじゃ」という声まで飛び出す始末だ。
バスケットボールの男子日本代表は、昨年のパリ五輪に出場するも、予選ラウンドで3連敗を喫した。その後、11月には、代表の大黒柱であるNBAのレイカーズに所属する八村塁が代表HCや協会への批判を発するなど、決して先行きが明るいとは言えない状況だ。10代から彗星のごとく代表入りするようなスターが現れれば…と思ってしまうのだ。
「現日本代表には、福岡大大濠高校の渡邉伶音もいる。多分に青田買いというか、成長を期待しての選出という部分がありますが、白谷も今後、高校生で日本代表デビューということがあってもおかしくないでしょう。高校卒業後はアメリカに留学するか、それともBリーグでプロデビューするか。今のBリーグは若者と女性ファンの取り込みに成功し、ビジネス的にバブル状態にありますので、高校在学中から大型契約でプロ契約する、なんて前代未聞の展開すら考えられますね」(前出・バスケットボール関係者)
ネクスト八村どころか、日本バスケ界の救世主となるかもしれないのだ。