もはや一種の社会現象、流行語と化している「カープ女子」。だが、広島のみならず、プロ野球界に活気と人気をもたらす彼女たちに今、下心な「異変」が起きているという。
宮崎・日南から移った広島の第二次キャンプの地・沖縄では、「男気復帰」の黒田博樹(40)が合流したこともあり、押し寄せるカープ女子の熱狂ぶりは大変なものだった。ところが、
「この何年か、どさくさに紛れて選手の下半身にタッチするカープ女子が増えていますが、それがさらに加速傾向にあるんです。沖縄キャンプ中も、そんなハプニングが起きていました」
こう話すのは、チーム関係者である。
「球場のある沖縄市総合運動公園は、選手とファンが接触できる範囲が広い。練習グラウンドから、走るための陸上競技場に何百メートルか歩いて移動する選手もいるし、ウエートトレーニング場もまた離れている。その移動の間、サインをもらったり話しかけたりするなど、ファンは触り放題。そこで、下半身にタッチするカープ女子がいたのです」
カープ女子が変身しているのだ。
そのキャンプは終了し、今週からはオープン戦に突入する。そこで狙われるのが大スター・黒田だという。
「オープン戦では球場を出てバスに乗るまでの何メートルかしか選手との接触機会がありませんが、ベテラン勢はオープン戦前半は帯同せず、キャンプ地に残ったり、広島の室内練習場などで独自調整をする場合が多い。ましてや黒田はキャンプ後半から合流したわけですから、いきなりの実戦登板はないでしょう。となれば、まだまだカープ女子が接触できることになる。観客はいなくなり、ガードマンや報道陣も少なくなって、それこそカープ女子にとってはチャンス。コアなファンは、わざとその時を狙って接触を図ります」
黒田の男気あふれる下半身がもみくちゃにされるかもしれないのだ。実はカープ女子は横のつながりが強く情報交換を行っている。
「同じホテルに泊まり、目当ての選手の部屋を割り出してノック。あるいは選手が食事している店を探し、入店して話しかけたり、店の前で張り込んで『出待ち』したり‥‥」(カープ女子)
暴走気味のカープ女子も出現しているようで、
「選手や報道陣の間でも有名な女性がいます。とりわけ選手たちが警戒しているのは、シーズン中の移動の新幹線の中。さすがにグリーン車内には入ってきませんが、選手がトイレに立つ時を狙ってデッキで待ち、隙を見て下半身に触れる。選手だけでなく、緒方孝市監督(46)もこの女性のターゲットの一人です」(スポーツ紙デスク)
唯一の救い(?)は、広島ならではの「伝統」の存在。スポーツ紙デスクが続ける。
「すれ違いざまにバットのグリップエンドで相手の下半身をグリッとやるなど、昔から選手同士での下半身タッチが行われていることです。だからある意味、免疫があるというか、当たり前の挨拶というか‥‥黒田の若い頃などは特に激しかったと思いますね」
広島の選手たちはグラウンド外でも、カープ女子の大胆かつ超積極的な「先制攻撃」に対する「守備力」が問われているのだ。