旧帝国海軍の伝統を受け継ぐ海上自衛隊で、前代未聞の事件が起きた。あろうことか、航海中の護衛艦内で、任務を離れた隊員同士が行為に及んでいたのだ!
昨年12月14日午後8時頃、海上自衛隊の護衛艦「まきなみ」は航海に出ていた。情報秘匿のため携帯電話の使用も禁止されるほど行動が制限され、緊張している状況だ。
その時、20代の男性海士長A氏は、任務として機器の管理や監視、整備などをする場所を哨戒(見回り)していた。ところが、そのA氏に忍び寄る影が──。
「相談があるの」
声の主は非番中だった後輩の女性隊員・Bさん。そもそもBさんには別の交際相手がいた。その交際についての話を聞いてほしいために自分の部屋を抜け出して、任務中のA氏のもとを訪れたのだった。二、三の会話のあと、2人は肩を寄せ合って、隣の区画へと向かった──。
海自関係者が明かす。
「広い艦内には死角となる区画が多くあります。Aがいた隣の区画がその時間には誰も来ないことをAは知っていたようです」
移動した先で、お互いの体をまさぐり合う2人。キスから始まり、服から手を入れ乳首に触れながら胸を揉み、やがて女性の秘部へと指をはわせ‥‥。制服でのSEXプレイに若い男女の興奮は盛り上がるばかりだったという。やがてA氏はBさんの下半身の服を脱がせ、そそり立ったものをBさんへと‥‥。
ところが、Aさんが持ち場にいないことを心配して艦内を探していた上官が偶然、真っ最中の2人がいる部屋のドアを開けてしまう。
こうして2人の行為が発覚してしまったのだ。
「発表では『性交に至っていない』とされていますが、これはあくまで女性側に気を遣ってのこと。行為を目撃した以上処分せざるをえない」(海自関係者)
2人が所属する青森県むつ市の海上自衛隊大湊総監部は、事態を重く見て、2月19日にA氏を停職8日の懲戒処分にした。
また、Bさんも懲戒処分としたが、非番中ということで内容は公表されなかった。海上自衛隊員が解説する。
「自衛隊の中で停職は、免職、降任に続く重い処分です」
事情を聴かれたA氏は、
「何となくそういうムードになってしまいました」
と申し訳なさそうに答えたという。また、2人とも、
「セックスは合意のうえのことだった」
と証言しており、事件性はなかったようである。