今年1月末の「夕刊フジ」「東京中日スポーツ」の休刊に続いて、スポーツ紙がまたひとつ消滅する。沖縄県内で発行されている「新報スポニチ」が、3月31日を最後に発売を休止することがわかった。
4月1日からはスポニチ紙面ビューアーとしてスマートフォン、タブレットなどで見られる機能を、発行元の「琉球新報」購読者であれば月額880円で利用できるという。これまではスポニチから届く紙面データを厳選して、約10ページで再編成して販売していたが、その沖縄名物がなくなる。
「インターネットの普及によって離島でも情報の格差がなくなり、刷れば赤字の状態だったといいます」(地元メディア関係者)
ちなみに「琉球新報」のライバル紙「沖縄タイムズ」は「日刊スポーツ」を同じようにページ数を減らして再編成、沖縄県内で販売している。
「日刊スポーツの沖縄での紙面販売も近い時期に、新報スポニチと同じ運命をたどることになると思いますよ。商売をやっていくには厳しい情勢は一緒」(前出・地元メディア関係者)
沖縄県内ではローソン、ファミリーマートが2月に入ってから、過疎地だけでなく那覇市内でも本、雑誌コーナーの廃止が目立つ。報道文化をめぐる情勢はさらに厳しくなりそうだ。