紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAで2月21日から3月2日まで公演中の「小倉久寛 生誕70年記念コントライブ ザ・タイトルマッチ3 お楽しみはこれからだ」の初日を見てきた。
出演者は小倉久寛と三宅裕司の2人だけ。ゆる~いコントとコントの合間に、2人が次の衣装に着替えながら、これまたゆる~いフリートークをするという構成で、終盤にはこの日の「スペシャルゲスト」として、浅野ゆう子が登場した。
浅野は小倉、明石家さんま、内藤剛志らと共演した「ドラマ特別企画 真夏のクリスマス」(TBS系)の撮影時の思い出話をしたり、小倉がこの日のために猛練習したという、ベンチャーズ「キャラバン」の演奏を判定したり、最後には小倉とデュエットで歌ったり。その後は「先日、40年ぶりの新曲をリリースした」という告知をして帰っていった。なんでもこの曲の作詞を三宅が手掛けているとのことだが、「デジタル配信のみのリリース」というのが時代を感じさせるというか、なんというか。
そんな浅野ゆう子、袖から登場した際には、観客席からはどよめきと大きな拍手が沸き上がっていた。観客の年齢層が高めで、トレンディードラマにドンピシャでハマッていたであろう世代っぽいので、さもありなんといったところだ。
ひときわ目を引いたのは、浅野のスタイルの良さと美しさだった。遠目のせいか、横にちんちくりんの小倉がいるからそう感じたのか定かでないが、最近はテレビで見ても「さすがの浅野ゆう子も寄る年波にはかなわんか」と思っていただけに、これは結構な驚きだった。
で、その2日後、今度は浅野温子を「ベスコングルメ」(TBS系)で見た。川島明(麒麟)と近藤春菜(ハリセンボン)ともに、新宿の戸山公園から神楽坂にある広島お好み焼きの名店を目指したのだが、その道中、ちょくちょく川島と春菜にウザ絡みをする浅野。
ウォーキングウェアにキャップといういで立ちの浅野が、目的の店に到着してキャップを取ると、サイドとバックをがっつりと刈り上げにして、トップだけ伸ばしている奇抜な髪型であったことが判明する。思わず川島が言う。
「一個だけいいですか。髪型カッコよすぎるでしょ。(サッカー選手の)オランダ代表みたいになってる」
そうイジリたくなるほどに、強烈なインパクトだった。それこそ以前、「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」(フジテレビ系)でキンタロー。が披露した浅野のモノマネが、さほど誇張ではなかったように感じるほどに。
かつてトレンディードラマで一世を風靡した「W浅野」。今の2人がまた組んで、2013年の「抱きしめたい!Forever」(フジテレビ系)以来のドラマ共演、やってくれないだろうか。怖いもの見たさで案外、視聴率が取れるかもしれない。
(堀江南/テレビソムリエ)