フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビの定例取締役会が2月27日に行われ、フジサンケイグループ代表の日枝久氏が経営諮問委員会を辞任したと発表された。これはフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長が明らかにしたもので、辞任を促したところ、二つ返事で了承したのだという。代わりに金光社長とフジテレビの清水賢治社長が社内委員になる。また日枝氏は先週末に自宅で転倒し、腰椎圧迫骨折で入院していることも明かされた。フジテレビ関係者が言う。
「金光社長は役員体制を小さくして平均年齢を下げることを推進すると説明していますが、日枝さんの子飼い役員が会社にいる間は、まず無理でしょうね。日枝さんをグループそのものから離さないと、いつまでも院政が敷かれることになる。表の肩書きが外れただけで、騙されてはいけない」
3月末に期限が設定されている内部調査についても、
「まともな報告を上げることは困難だと思う。局内では『時間がなさすぎる』『中途半端な報告では、CM出稿するスポンサーの理解は全く得られない』と困惑の声が相変わらず多いですね。ただ、抜本的に何ができるかとなれば…デキる人はみんな、辞めてしまっているのは頭が痛いところです」(前出・フジテレビ関係者)
社員の不安は拭えないのである。