3月6日に起きた東北新幹線の連結部分の分離と停車はテレビニュースで大きく取り上げられ、現場の映像がリアルタイムで届けられた。新幹線が停止したのが西日暮里駅近くだったこともあり、SNSにも新幹線の映像が数多く投稿されている。
普段見られない新幹線の姿を撮ろうと、西日暮里駅とその沿線には撮り鉄が集まった。SNSには、
〈JR東日本主催の東北新幹線走行中連結分離体験イベントの無料撮影会楽しかったです〉
と茶化す投稿もあり、まるでお祭り騒ぎである。しかし、これでも撮り鉄的には、落ち着いた方なのだという。
「撮り鉄の目当ては停車した車両なのですが、もうひとつ狙いがあります。停車した車両が動かない場合、電気機関車が牽引して車両基地に連れて帰るんです。この時、普段は見られない『電気機関車+故障車両』という組み合わせになるので、これを撮りたい。新幹線の場合は電気機関車が牽引することはないので、いまひとつ盛り上がらないんですよね」(撮り鉄の50代男性)
盛り上がらなくてなによりである。
(海野久泰)