【相談】
自己肯定感が低く、毎日生きづらさを感じています。幼少期から母や姉に「バカ」と言われ続け、努力しても周囲と比べられ、自信を持てませんでした。今までに職場などで「すごいね」「よく頑張った」などと褒められることもありましたが、素直に受け取ることができず、「お世辞に違いない」と思ってしまいます。自分のことを認められないせいか、他人から評価されても「うれしい」と感じられず、常に劣等感がつきまとっています。自分の長所や成果を素直に認めるには、どうすればいいのでしょうか?(48歳・中小メーカー勤務)
【回答】
子供の頃から母親やお姉さんからバカだと言われ続けたのは、勉強ができなかったか、不器用でミスが多かったのでしょうか。
いずれにせよ、そのせいで自分をダメな人間だと思い込み、劣等感が芽生えてしまったのは、おっしゃるとおりだと思います。でも、職場で「すごい」「よく頑張った」と褒められたことがあるということは、すでに周囲はあなたのことを認めているわけです。それを素直に受け止めるにはどうすればいいいのか。
こういう場合は、家族や職場以外の居場所を作ることをオススメします。
できれば、あなたの得意分野を生かせる、サークルや趣味の教室に参加することもいいでしょう。
例えば、絵が得意なら絵画教室に通ってみるとか、スポーツが得意ならサッカーサークルに参加してみるといい。そうすると、仲間からアドバイスをもらえたり、先生から褒められることもあるから、自然と自分に自信がつくように思います。
まずは、そこから始めてみてはどうでしょうか。
あるいは、最近なら人と自然なコミュニケーションができる「会話型AIロボット」を活用するのもいいでしょう。
あなたの話を聞いてうなずいてくれたり、時には「さすがです」と褒めてくれる。こういったものを利用して、癒やしを与えてもらうことも自信につながるはずです。
それでも、「自己肯定感が低い」「生きづらさを感じる」という、あなたの性格を変えることは難しいとお感じなら、考え方を変えてみてはどうでしょう。もう48年もそれで生きてきたわけですから。変えるにしても、かなりの労力と時間を要すると思うのです。
ならば、別に他人から認められなくてもいいんじゃないでしょうか。「すごい」「よく頑張った」を決めるのは、あくまでも自分自身です。「今日はこれだけやったからOK」と自分の中で満足すればいいのです。
実際、私は他人の評価なんかどうでもいいと思っています。
大事なのは自分の中で、「今日はこれだけやるぞ」というのを決めて、それが達成できたかどうかだけ。「他人軸」ではなく「自分軸」で考えるのです。そうやって一生懸命やっていれば、評価なんて後からついてきます。
努力は、神様と言わず、どこかで誰かが見ているものです。ぜひ、考え方を変えて、楽に生きてください。