マイアミの奇跡を起こしたものの、グループリーグ敗退に終わった1996年のアトランタ五輪サッカー日本代表だが、もしかしたら結果が変わっていたかもしれないことが判明した。元日本代表の井原正巳氏が前園真聖氏のYouTubeチャンネルで明かしたのは、五輪代表のバックアップメンバーに選ばれていたという、衝撃の事実だった。
アトランタ五輪代表は西野朗監督がオーバーエイジを起用せず、23歳以下のメンバーで戦った。しかし井原氏によると、
「オーバーエイジの話はあって『バックアップメンバーで』と言われた。もし何かあったらバックアップメンバーに入っているから、みたいな。でもたぶん西野さんは、使う気はなかったと思うんだよね。やっぱり勝ち取ったメンバーでいくっていうのがあったと思うから」
これを聞いた前園氏は、井原氏がいたらどうだったか…自らの考えをこう話したのである。
「あの頃、僕らは若かったじゃないですか。このメンバーでいけるよ、みたいなことを言っていたけど、冷静に考えると、秋葉(忠宏)のオウンゴールでしょ。鈴木秀人のハンドがあるんです、ディフェンスで。鈴木秀人はプレッシャーで、ハンドを覚えていない。ディフェンスの経験値は重要だったから、井原さんがいたらどうだったんだろうな、っていうのはすごく思いますね」
もし井原氏がいれば、間違いなく決勝トーナメントに進出していただろう。
(鈴木誠)