モデルで女優の香里奈が10月スタートの連続ドラマ「結婚式の前日に」(TBS系)で4年ぶりの主演を務める。結婚式を100日後に控えたOL(香里奈)が脳腫瘍を宣告される。そこへ28年前に男と駆け落ちし、自分を捨てた母親(原田美枝子)が現われ、大騒動を巻き起こすという話だ。
「香里奈が演じるのは、快活で男勝りな娘。原田演じる型破りな母親と丁々発止でやりあう喧嘩のシーンがドラマの売りだそうです。脳腫瘍で余命いくばくもないといえば、韓流ドラマでおなじみのパターン。8年前にTBSが特番で放送した『余命1ヶ月の花嫁/乳がんと闘った24歳 最後のメッセージ』が記憶に残る。高視聴率だったことから、映画化もされました。難病モノは視聴率が手堅いから手を出したんでしょうが、まるで新鮮味のない内容ですね。ヒューマンラブストーリーと銘打ったわりにはドタバタコメディーにしか思えない内容も問題大ありですよ」(テレビ誌記者)
香里奈がプライベートな「開脚ベッド写真」を写真週刊誌に掲載されたのが、昨春。衝撃的な内容にたちまち仕事はなくなり、開店休業状態に陥る。一説には名古屋の実家にひきこもって婚活しているとも囁かれていた。
そこへようやく話が来たと思ったら、最近まるでふるわないTBS。今期の連続ドラマが軒並み1桁台視聴率で討ち死に状態である。しかもオファーは、中でも「魔の枠」として敬遠される火曜10時。裏で放送中の「HEAT」(フジテレビ系)も、最低視聴率2.8%を記録したばかりだ。ドラマ事情に詳しい芸能ライターが力説する。
「香里奈のドラマが高視聴率を取れる可能性は100に1つもありません。現在放送中の西内まりや主演『ホテルコンシェルジュ』は初回以来、1桁台を続けており、その後釜なので、苦戦は間違いありません。10月クールはフジが漫画原作で木村文乃がヒロインの『サイレーン』、NHKが黒木メイサ主演の『デザイナーベイビー』を放送します。元々ドラマが多すぎるのが視聴率低迷の最大の理由。でも、どこも自分から降りたと言い出せない。TBSはせっかく9時放送の『マツコの知らない世界』が高視聴率を続けているのに、それを生かすことができません。もったいないことです」
香里奈に残されたのは、山岸舞彩以上の玉の輿婚で世間を見返すことしかない、のかも。
(塩勢知央)