新時代のオーディション「ミスiD 2016」の受賞者9名が発表され、元HKT48の“ゆうこす”こと菅本裕子が受賞を果たした。48グループの卒業メンバーがミスコンやグラビアで活躍する例は他にもあるが、菅本の場合は卒業ではなく、活動辞退という事実上のクビだったのである。アイドル誌のライターが語る。
「HKT48きっての豊かなボディで人気だった菅本ですが、一部のファンとの私的メールが原因で活動を辞退。脱退後にはパッとした活躍も見せないまま、所属していた福岡の芸能事務所もいつの間にか退所していたようです」
このままフェードアウトかと思いきや、ミスiDにエントリーするとあれよあれよと一次審査と二次審査を突破。ファン投票でも高ポイントを獲得し、ファイナリスト61人に選出されたのである。そんな菅本について、アイドル誌のカメラマンはこんなエピソードを教えてくれた。
「あるアイドルのライブにミスiDのファイナリストが多数訪れていたのですが、その中で抜群に輝いている子がいたんです。明るい笑顔とポジティブな口調、長くてキレイな脚と胸元を露わにした服装に目が離せなくなりました。後になってから、その子が菅本だったと分かったんです」
つまり、菅本は元HKT48という肩書きとは関係なく、自分自身の魅力で見る者を魅了していたわけだ。そんな彼女を取り巻く状況について、前出のアイドル誌ライターが続ける。
「48系のファンは、辞めたメンバーには興味を失いがち。卒業当初は映画やテレビにバンバン出演するものの、人気が急落する卒業生も少なくありません。それに対し、事務所のバックアップすらない菅本がミスiDを受賞できたことは、彼女が持つタレント力の証明だと言えるでしょう」
中には主演映画までお膳立てしてもらいながら、大コケするケースも少なくない元アイドルの世界。その中で菅本の活躍は多くの元アイドルやタレント予備軍に希望を与えたのではないだろうか。
(金田麻有)