スポーツ

阪神・金本新監督“来季V逸宣言”の意図とは?「革新的な組閣にこだわったワケ」

20151210a

「超変革」をスローガンに掲げ、「勝ちながら再建」を目指すはずのトラの新指揮官が、鉄人らしからぬ弱気を露呈。猛虎復活を期待するファンの前で、なんと「来季V逸」を宣言する“猛言”を繰り出したのだ。はたして「鉄人流」の真意はどこにあるのか──。

 10月19日、第33代阪神タイガース監督への就任を発表した金本知憲監督(47)は、大阪市内で行われた会見で次のように語った。

「何とかこのチームを強くしたいと、今はそれしか思っていない。一度(チームを)壊してでも立て直したい、という球団の熱意に、意気に感じた」

 現役時代、鉄人と呼ばれた男はその言にのっとり、みずから掲げたスローガン「超変革」そのままの組閣を実行した。矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(46)、片岡篤史打撃コーチ(46)のほか、臨時投手コーチには下柳剛氏(47)を招聘。二軍にも今岡誠打撃兼野手総合コーチ(41)、藤本敦士守備走塁コーチ(38)と、03年、05年にリーグ制覇した「第二次黄金期」のメンバーを次々と招集したのである。

 球団関係者は今回の入閣メンバーをこう評価する。

「中西清起前投手コーチ(53)や吉田康夫前二軍バッテリーコーチ(54)ら年上の古株コーチが辞め、よけいな気を遣う必要がなくなった。組閣の目玉はファンはもちろん、フロントの人気も高い矢野コーチ。以前から待望論があった赤星憲広氏(39)の入閣もギリギリまで進んでいましたが、持病のヘルニアの状態が芳しくなく残念ながらかなわなかった。当初、阪神で臨時コーチ経験のある元広島の大野豊氏(60)も二軍投手コーチ候補にあがっていましたが交渉は頓挫。代わりに広島時代のチームメイトである高橋建コーチ(46)を抜擢したという経緯もあります」

 金本監督が、これほどまでに革新的な組閣にこだわるのにはワケがある。

 就任会見から1カ月後の11月23日。ホテルニューオータニ大阪で開かれたトークショーに新監督が登壇した。「衝撃のトークショー金本監督が語るV奪還への秘策!」と題されたこのイベントに参加したファンにその際の様子を聞くと、

「金本さんは『監督でなければおもしろい話はいっぱいできたのに』と言いつつも、『阪神はとにかく情報がダダ漏れで、コーチたちが手柄を取るように内緒話を記者に漏らす。ここだけの話やけどな、と言いながら100人に話すのが阪神。こんなの、普通の会社ならありえない。あしき伝統だ』と球団の体質を批判していましたね」

 03年に広島カープから阪神に移籍した金本監督だけに、その違和感はひとしおなのかもしれない。

「自分がいた頃の阪神に違和感を持っているのは間違いない。要するに、以前の阪神と自分が監督をする阪神との離別を図ろうとしているわけです。就任後、生え抜きの鳥谷敬(34)を呼び出し『お前が変わらんとチームが変わらんわ!』と一喝したのは有名な話です」(スポーツライター)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論