テリー じゃあ、最後の力を振りしぼって(笑)、仕事の話も聞いておきたいんだけど。先月出たメジャーデビューアルバムを聴かせてもらいました。これ、僕らみたいな素人が一般的にイメージするジャズとはずいぶん違うよね?
高木 そうですね。今回はふだんジャズにあんまりなじみのない人にも聴いてほしかったので、キャッチーなメロディの曲を中心に、ダンスチューンなんかも混ぜながら、誰でも聴きやすい感じに構成しました。
テリー 確かに、堅苦しい感じはしないね。
高木 曲は作詞、作曲、アレンジまで全部自分でやっています。もちろんジャズは基本にありますけど、枠に捉われない新しいジャンルが作れれば、と思っています。
テリー 歌が入っている曲もあったけど、歌ってるのは高木さん?
高木 歌手の方に歌ってもらいました。録音した自分の声を加工してサンプリングして、曲中でアクセントに使うみたいな遊びはやっているんですけどね。
テリー アルバムに付いている映像特典もよかったな。きっちり水着姿で演奏しちゃって、男の喜ばせ方をちゃんと知ってるよ。あれはどこで撮影したの?
高木 サイパンです。去年の12月に。すごく暑かったし、虫がたくさんいるような草むらの中で撮影したり、けっこう体を張りました(笑)。
テリー ああいう映像って実際撮るのは大変なんだよね。同じようなカットを、何度も撮り直したりね。
高木 そうなんですよ。水着の撮影が多かったから日焼け止めを塗ってたんですけど、胸のところだけ塗り忘れちゃって、日焼け跡がまだ残ってるんです。
テリー どれどれ、見せて見せて。
高木 (胸の谷間部分の服を片手でずらしながらテリーに近づいて)ほら、わかります? 周りとちょっと色が違うのが。
テリー ああ、もうほとんど目立たないよ。しかし、高木さんは本当にノリがいいな。そんな近くで胸の谷間を見せられたらドキッとしちゃうよ(笑)。
高木 アハハハ! すみません、そういうの、あんまり気にならないんですよ。
テリー 色気だけじゃなく、そういう飾らないところが高木さんのよさだよね。今注目を集めているわけがよくわかった。
高木 ありがとうございます。ジャズクラブでは私、けっこう男前に演奏するので、「こんな姉ちゃんが何弾くんだよ」みたいな興味本位で来た人が、感動してリピーターになってくれることも多くて。すごくいい流れになってるんです。
テリー それは実力がある証拠だよ。これからもっと大きな会場でライブをやる機会も増えるよ。
高木 そうですね。ジャズってまだまだマイナーなジャンルだと思うんです。私の存在をきっかけに興味を持ってくれる人も増えているので、もっとジャズの魅力を広げていきたいと思ってます。
テリー 時々、バラエティ番組なんかにも出てるね。
高木 はい、クイズ番組とかに呼んでいただいて。ああいうお仕事も、私にできるなら何でも挑戦していきたいんです。
テリー 期待してるよ。今度、機会があったら生のライブも観に行こうかな?
高木 はい、ぜひ遊びに来てください。
◆テリーからひと言
ノリがよくてこっちのエッチなムチャぶりにも応えてくれるけど、音楽に対する姿勢は真面目。その明るさでジャズをもっとメジャーな音楽にしてください。